出版社内容情報
実の母スカイラがあらわれたことをきっかけに、ナオミは父の国メキシコへ旅立つ。ルーツに触れ、自分自身をみつける少女の物語。
パム・ムニョス・ライアン［パムムニョスライアン］
神戸万知［ゴウドマチ］
猫野ぺすか［ネコノペスカ］
内容説明
ひいおばあちゃんと、弟のオーウェンと暮らす少女ナオミのもとにある日、実の母スカイラがあらわれる。身勝手な理由で、自分だけを引きとろうとするスカイラに対抗するため、ナオミたちは、はなれて暮らす父をさがして、メキシコへ旅立つことになる。国を越え、ルーツにふれて、自分自身をみつける少女の物語。小学校高学年から。
著者等紹介
ライアン，パム・ムニョス［ライアン，パムムニョス］ ［Ｒｙａｎ，Ｐａｍ Ｍｕ〓ｏｚ］
１９５１年にカリフォルニア州に生まれる。メキシコ系アメリカ人。作品に『ライディング・フリーダム』『マリアンは歌う』などがあり、未邦訳のものもふくめ数多くの文学賞を受賞し、高い評価を得ている
神戸万知［ゴウドマチ］
翻訳家。ニューヨーク州立大学卒業、白百合女子大学大学院博士課程満期退学。神奈川大学、白百合女子大学、成蹊大学非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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はる
10
図書館本。新しい本の棚にたまたまメキシコの本が二冊差さってこちらを向いていたので。ところがこの明るい色彩の表紙の本が重い。必死で水かきをするアヒル、キツネにおそわれた小屋、なげく白鳥のように、と続いていく章だてのことばにも不安になったり希望を持ったり切なくなったり。ナオミ・ソレダット・レオン・アウトロー、読み終えてみれば、本当に素敵な良い名前だ。裏表紙のラディッシュの顔が笑っている。2017/11/12
waraby
7
サンディエゴのトレーラーハウスでひいおばあちゃんに愛されながら弟と暮らすナオミには、離れて暮らすメキシコ人の父とアメリカ人の母がいる。二人は離婚していて、どこにいるのかわからない複雑な家庭背景。母親が現れたことで、ナオミのルーツを探し、自信を得るための旅が始まる。良作と教えてもらって読んだのですが、本当に良かったです。2017/11/05
shoko.m
4
ナオミは、トレーラーハウスで、ひいおばあちゃんと弟のオーウェンとつつましいながらも落ち着いた暮らしをしていた。ところがある日突然、スカイラと名乗る母がやってきて、ナオミだけを引き取りたいと言い出した。3人での暮らしを守るため、実の父を探しにサンディエゴからメキシコのオアハカへと旅をする。これまで知らなかったルーツに触れることで自信がなく臆病だったナオミが、次第に成長し、勇気をもっていく様子に、心が温まった。原書は2004年の出版。原書も既読。2017/11/18
Incisor
4
メキシコへ、父へと近づくにつれて鮮やかになっていく色彩とナオミの成長がまぶしい。母親を憎み切ることができたならもっと楽なのかもしれないけれど、多分これからも心のどこかで愛を求めてしまう、期待してしまう切なさと哀しさがつらい。しかし、ひいおばあちゃんの変わらない愛と、メキシコへの旅のなかで描き出されていくナオミと弟をがっちりとあたたかく支える人々の輪がとても心強く、希望に満ちている。『クリスマスまであと九日－セシのポサダの日』で初めて知ったメキシコのクリスマスの様子がより生き生きと描かれていてワクワクした。2017/11/15
航輝
3
図書館本 両親に会うことで色んな経験をして考え方が変わったことで内気だった少女が強くなった 自分の想いが伝えられるようになって、望む生活を手に入れる 2022/08/27
