出版社内容情報
タフで誇り高いおばあちゃんと二人で暮らしているキャット。両親から引き取りたいと言われて、揺れ動く少女の心をガーディアン賞作家が繊細に描く。
内容説明
ヘルメットに皮ジャン、ハーレーでブイブイ飛ばすのってサイコー。でもね、それがあたしのおばあちゃんなんだ。そのまんま、学校まであたしをむかえにきたりする。そんなの法律で禁止すべきだよね。タフで誇り高いおばあちゃんと、孫娘キャットの笑いと涙の物語。小学上級から。
著者等紹介
こだまともこ[コダマトモコ]
東京生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、児童文学の創作と翻訳の世界に入る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい
12
この本との出会いは図書館だった。図書館で一回も借りられていない本ということで紹介されていた。内容をパラパラとみて借りることにした。おばーちゃんはとても魅力的であった。ハーレにのってやってくるなんて。精神科医であるだけあって人の機微をよく心掛けている。語り手である、キャットとは、相手がどのようなことを思いそのようなことを言って自分に対して話しているのかを考えることもできている。ただ、同級生のウイリーについては憎しみが先に走って樹分に読めてなかった。まだまだ、祖母に学ばねば。でもこの本に出合えてよかった。2024/08/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
おばあちゃんと二人暮らしのキャット。そのおばあちゃんはいつもジーンズと革ジャン、ハーレーに乗ってます。キャットを学校に迎えに来るのもハーレー。けんかもする二人ですが仲良しの二人。おばあちゃんとキャットのパワーで元気になる本です。2018/10/01
遠い日
4
パワーに溢れ、知的で行動的、煙草をふかし、メットに皮ジャン、ハーレーで飛ばす、おばあちゃん・プタに魅了された。一緒に暮らす孫娘キャットが思うこと、考えることが、12歳らしい言葉で綴られていく。子供の心の襞が非常に丁寧に描かれた物語。キャットと親友のロージーたちとの友情も、この年代独特の、正義感が真っ直ぐにの胸に飛び込んできて、気持ちがいい。子供は、誰が自分のことを心底から愛してくれるかを敏感に感じているものだ。ユーモアを忘れないプタ、子供の殻から抜け出そうとする年齢のキャット、双方がとても魅力的。2004/11/02
You
2
■高学年~■「家族とは」がテーマの、どこまでも地味~な話です。あまりの地味さに予想はしていましたが、やっぱり実体験からできた物語のようです。まあ、売れるタイプの本ではない。装丁勝ち。袖の文句からして「ババアマジ最悪」系の孫かと思ったら全然おばあちゃん子で。ハーレーブイブイ言わせて「ハッピーかい!?」とか言い出しそうなババアかっちょ良すぎワロタ みたいな感想を書こうと思っていたのに全然そんな空気じゃなくてワロタ。それでもやっぱり、いつかなるなら、知性とハンサム併せ持ったこんなババアになりたいと思いました。2015/01/18
そら@真面目にダイエット中
2
小さい時、役者をしていて世界をあちこち飛び回っていた両親に祖母の所に預けられたキャットは、おばあちゃんが大好きで、自分を置いていった両親の事は大嫌い。おばあちゃんと幸せに暮らしていたある日、自由奔放で自分達の事しか考えていない両親が一緒に暮らしたいと言ってきた!一体、キャットはどっちと暮らす事になるのか?実の親と暮らせば幸せというわけでもない、複雑な「家族」についての物語でした。2007/07/06