シロクマたちのダンス

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784037265700
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8397

出版社内容情報

クリスマス・イブの日に母さんの裏切りがわかり、一家は離ればなれに…。児童文学賞を次々に受賞した作家の話題作。   小学校高学年から

内容説明

シロクマそっくりのとうさんは、無口で、不器用だけれど、ラッセにとっては、だれよりも、ほっとしてあまえられる存在でした。ところが、クリスマス・イブの日に、かあさんの裏切りがわかって、とうさんとラッセは別々に暮らすことになってしまいました。スウェーデンの児童文学賞をつぎつぎに受賞した作家の心にしみる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

帽子を編みます

38
合いませんでした。分析して感想を書くなら、主人公のアイデンティティーがうんぬんと綴りますが、この雰囲気がどうもダメです。親が恋愛することは責めません。でも子どもの視力の問題に気付いてあげないのはダメです。勉強ができないなら、その理由を考えてあげなくてはいけません。あと、この年代の悪いやつがカッコいい、一緒にでたらめな行動をしてこそ親愛が深まるというのは、私には耐えられません。知ることの喜びを邪魔しないで欲しいのです。子どもの成長を促し、自己肯定感を育てるような、そんな親でありたい、と思ってしまいました。2020/11/03

帽子を編みます

36
再読です。今回は、主人公の立場での感想を書きます。子どもというのは、親に、環境に影響を受けます。そして、それに気付いて受け入れたり、反発したりして成長します。ラッセが普通に過ごしていた日々が、クリスマスイブの夜変わります。服、メガネ、成績で今までの自分とは違う評価を他者から受けます。それにともなう戸惑い、不安。自分は誰でもなく、自分が誰なのかは自分でみつける。ラッセの残した言葉は正しい。まだ自分に自信が持てないけど、でも、本当の自分というものを考えるきっかけを得て彼は成長します。大好きなとうさんと一緒に。2020/11/06

小太郎

33
スウェーデンのYA、作者のシルク・スタルクさんは初読みです。主人公のラッセが両親の離婚という人生の荒波をなんとか乗り越えようとする話です。小さい子供にとってはとてもつらい体験でかなりシニカルな内容ですが大人が読んでも十分に考えさせられえる内容でした。ラッセが自らのアイデンティティを見つけようとする姿、そしてラストへ向かっての展開は読ませます。題名の由来はラッセの父親がシロクマそっくりな所。エルビス・プレスリーの歌がガジェットとして効いています。★3.52023/06/27

ochatomo

12
スウェーデンの児童書 ステップファミリーの子どもの視点、相談できる祖父も持たない少年の想いの揺れ様が心に強く残った 訳は菱木晃子さん 原題“Låt isbjörnarna dansa” 元本1986年 初邦訳1994年 1996刊2020/12/07

おはなし会 芽ぶっく 

12
クリスマスイブのパーティで分かった衝撃の事実。お母さんには恋人がいて現在その人の子どもを妊娠中。お母さんと新しいお父さんと暮らすか、一人になるお父さんと暮らすか、ラッセは悩みます…。テーマは重いのですが、子どもの自主性や自立を重くなく読み進められました。あえて子どもたちに紹介しようとは思いませんでしたが。2020/08/16

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