出版社内容情報
誇り高くむかえたい人生の最期を、ユーモラスに描いた問題作。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
50
筆者の紡ぎだす世界に魅せられ、手に取る2冊目。北ドイツの小さな町からシュトゥットガルトの娘一家の元へやってきたヨーンじいちゃん。高齢独居の身を案じての同居となるのだが・・娘である母親、夫、2人の子供、それぞれのキャラがとても良い。縮んだとはいえ189センチがりがりじいちゃんは染色はもとより三角パンツをはいて飛び込みもするなかなかの存在。たちまち村中の人気者、20歳下の恋人までゲット。しかし、黄昏はやがて日没。最後まで筆者がじいちゃんに注ぐ視線の温かさがたまらない。認知、廃用症候と状況の低下をたどって。2023/06/09
シュシュ
25
ある日、ヤーコプの家にヨーンじいちゃんがやってきた。可笑しくてにやにやしながら読んでいたのだけど、ほろりとくるシーンもあって、なんだか心が柔らかくなった気がした。ヨーンじいちゃんが話し始めるときの「んのっ」が東北弁みたいで好き。ヨーンじいちゃんは、なまっているのだ。とぼけた感じで時々真理を言うヨーンじいちゃん。お年寄りって豊かで深い。いい本だった。2017/02/03
かもめ通信
24
思わずクスッと笑ってしまうユーモアと、歯に衣着せぬ辛辣な物言いと、ときおり垣間見せるチェコやドイツという国とじいちゃんが背負ってきた重い歴史。時に子ども相手とは思えないほど容赦ないリアルをたっぷり含んだ物語。ロウジンスキーのあなたはもちろん、児童文学や東欧文学に興味のあるあなたも、数世代同居や高齢者の尊厳についてあれこれ考えるあなたにも、お薦めしたいこの1冊!但し人目のあるところで読むのは危険?!2017/01/16
刹那
17
6年生の推薦図書。じいちゃんやから、最後は寂しいやろなおもって読んだのに、やっぱり泣きそうになりました。一緒に住むって、いいとこも、わるいとこも、お互いに認めていかないといけないんですよね。2016/10/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
第32回青少年読書感想文コンクール課題図書 中学生 ラウラとヤーコブ姉弟の家に、75歳のヨーンじいちゃん(お母さんの父親)が同居することになりました。染物職人だったじいちゃんは染物をたのまれたり、合唱クラブに入ったりと生活にとけこんでます。ついには恋人ができたりして!でもじいちゃん、ナチスに捕まり祖国を出る事になった辛い半生を生きた人でもあります。 【第28回児童福祉文化奨励賞】2018/10/04
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