出版社内容情報
中央アジアを舞台にした、壮大な古代王国の興亡物語。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春一番
14
貴重な国産ファンタジーであるユルンサーガの一冊目。 守り人シリーズや十二国記などと比べても遜色のない良作。 現在では少し知名度が低いのが勿体ない。 人を殺すと狼になるデイーイン族の設定が秀逸で、デイーインは誇り高い狼になるということで戦いを美化しているが、人を殺すことは獣になりもう人間には戻れないのだという戦いの二面性を見事に表している。この作品のテーマの一つは、誇り高い戦いの民族であるユルンとデイーインが戦いを捨てることだ。剣で土を耕すシーンはそれを象徴する ファンタジー要素は最小限で人間ドラマがメイン2022/04/02
海月
1
物語の冒頭、日の落ちかけた中山肌が血に染まったように赤くなり、その後実際にデイーインとユルンとの戦いで血に染まった「赤い山」が、最後は咲き乱れるけしの花で赤く彩られる草原の先に堂々と立つ姿が目に浮かぶようだった。赤色から受けるイメージが最初と最後では真逆なのが素敵。キャラクターも風景もひとつひとつが生き生きとしていて、想像力がかきたてられる。ユルン・サーガ、他の作品も楽しみ。2016/03/05
よっちん
1
図書館。2014/10/10
punto
1
追記。2006/05/04
カザリ
1
前半の設定がおもしろすぎる。私だったら後半こうしてああして、となって違う話になるだろうな、的な妄想(想像)ふくらむお話。民族の融和をテーマにしており、すばらしい。どこかモンゴル的。2012/03/31
-
- 和書
- メルヘンムーン