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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
又三郎
3
何と言っても、子ども向けに梅毒の説明を試みた、約10頁あまりにも及ぶ著者の悪戦苦闘ぶりが胸を打ちます(しかし、結局核心には届いていない印象を受ける…、やはり子ども向けの説明は難しい)。このような子ども向けでも押さえるべき点はきっちり押さえようとする著者の姿勢が示すようにかなり良心的な伝記です。梅毒の説明も当時の社会において英世の梅毒研究がなぜ評価されたのかを伝えるうえで避けて通れない部分でした。良心的な「野口英世」伝記を読むと英世が千円札の肖像となっているのには問題があるように思えてきます(笑)。2014/01/06