内容説明
このごろ正は、アゲハチョウを見るたび、おかしな気分になる。なにか、だいじなことを思い出そうとしているような、そんな気分だ。ときおりあらわれるアゲハは、なにを告げているのだろうか?児童文学の名手、斉藤洋の初期傑作を新装版にて待望の復刊。小学上級から。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年、東京都に生まれる。中央大学大学院文学研究科修了。現在、亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を、1988年には、その続編『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
15
宇野亜喜良絵。1990/03/19
まぁみ
5
読みたい感じにぴったりな本を、息子の本棚で発見(笑)。主人公は6年生ですが、現代の子ども達とは明らかに差があり、作品の時代背景共々、いろいろ考えさせられます。正くんの歩く人生に、歩くべき未来に祈りと願いを捧げます。素敵な物語でした。(息子は読んだのだろうか?帰ってきたら聞いてみなくちゃw)2012/05/02
斑入り山吹
4
3.11体験後だとまた味わい深い。古い作品だそうだが、わたしは気に入った。ああいう先生像が懐かしいよ。2013/10/16
バジルの葉っぱ
3
20年以上前に出版されたものの復刊であるせいか、児童書の最近流行りのタイプとは一味違った感じで、ユニークに感じられとても面白かったです。よく歴史に「IF=もしも」はないと言われますが、 本書のストーリーでは悪い未来を変えることができるのです。大地震・津波、原発の事故と、未曾有の出来事が続いている現在、もし時間をさかのぼり変えられるものなら変えたいこと、たくさんあります。2011/08/16
よぽ
2
面白い!そうそう子供の頃こういう本読んでた。20年ほど経っての復刊だったそうだが、今の子供たちに伝わるといいな。戦争とか、わかるのかな?2019/04/13