出版社内容情報
煙突掃除の少年トムは,盗みのうたがいをかけられて,遠くへ遠くへ逃げていく。イギリス古典ファンタジーの,読みやすい新完訳版。 小学校高学年から
内容説明
煙突掃除の少年トムは教会にいったこともないしいつもススでまっ黒げ。仕事にいったお屋敷でぬすみのうたがいをかけられ遠くへ遠くへ逃げていく…。イギリス古典ファンタジー、新完訳版(全2巻)。小学上級以上向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
説教が商売の牧師の著作だけに、教訓めいたところが多い、「近代化」が生み出した(石炭暖炉による暖房の派生業)煙突掃除という労働の過酷さへの社会的告発と考えることも出来る。/追われて河に飛び込んだトムは4ミリほどの「水の子」となったが、水棲物や昆虫と会話ができるようになったのに、同じ水の子の仲間を見つけることは出来なかった…/養老孟司の「子供は自然に属する」という言説は、動植物だの昆虫だの霙雪霰や雨水だの川海山だのに交わりつつ育つべきの外に「淘汰は仕方ない」との意も?トムは水死したとしか思われなかっただろう2018/10/08
ank
3
イギリスの牧師さんが書いたファンタジー小説です。私が小学校4年生の時に、全4章のうち3章まで読んだ物語でした。タイトルや内容を忘れてしまっても、読みたかった本がこれでした。内容は「陸の子どもたちのための妖精の物語」キリスト教や説教的なものを除けば、とても面白いお話で、下巻はトムが陸に戻るようでとても楽しみです。下巻は、いつ手に入るかな?2016/05/23
Alm1111
0
絵が可愛くない。それにつまずいて過去に放り投げたが、気を取り直してもう一度手に取った。主人公の少年トムは、貧しく荒んだ生活が長かったせいか、嘘はつくし、いじめはするし、小心だし、おおよそ可愛げがない。そのトムが水の世界でどう変わっていくのか。水の世界に行くことでトムがどう成長するのか、しないのか。やや期待を持たせて下巻に続く。 挿し絵がいっそなければ想像で楽しめるのに、19世紀風味の絵が気持ち悪く作用して、水の子の世界になかなか入れ込めないのが残念だなあ。2017/09/24
きゅー
0
まず、絵、怖!(笑) 美しいと言えば美しいのかもしれないけれども、怖い~ あと、ものすごく偏見に満ち溢れた作者のコメント(?)もすごい。お国柄と時代なんだろうなあ。2014/04/08
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- 和書
- 星の向こうより吹く風