出版社内容情報
人の命を病気から守ために,見えない敵とたたかったフランスの化学者パストゥール。医学上の業績を中心に書かれた貴重な伝記。 小学校高学年から
内容説明
狂犬病のワクチンを接種して、少年をすくったことで有名なパストゥール。伝染病で多くの人が死んでいた19世紀半ば、人の命を病気から守るために、見えない敵と戦ったフランスの化学者。科学と社会について研究する哲学者が、青少年のためにパストゥールの仕事を正確に伝える貴重な伝記です。小学上級から。
目次
いたいけな犠牲者
見えない酵母
伝染病との戦い
自然発生説
プイイ・ル・フォールのワクチン接種
狂犬病
パストゥール亡きあとのパストゥール研究所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
9
少年少女向けに書かれたパストゥールの伝記である本書は、化学者が実験室から出て医学へと向かい、蚕の研究、羊や牛の炭疽病、狂犬病の研究と移りながら、病気の原因となる微生物を突き止め、毒性を和らげて接種することで抗体として機能させる考えに至り、動物から人間へワクチン接種が移行できるまでの40年の試行錯誤を辿る。18世紀末ジェンナーの天然痘ワクチン接種から予防という考えに到達したパストゥールについて著者は、化学者時代のワインの腐敗にの研究以来、関係の束として世界を捉える姿勢が生命の自然発生説を覆した点を強調する。2024/06/23
ありんこ
4
児童書コーナーで見つけました。昔の人はいろいろな病気になり、短命で亡くなっています。パストゥールなど、偉大な研究者のおかげで、コロナが流行ってもワクチンを接種することで免疫を得られるのですね。ワクチンを接種することについては、いろいろな意見がありますが、医学が進歩してきた過程を知ることができました。2022/10/18
ひろゆき
3
著名な哲学者の作品だから手に取ったが、少年少女向けの本でした。が、まったくこの方面の知識がいい加減な私には、役に立つ。ワクチンが細菌などの繁殖の環境を破壊するものであること。当時の細菌自然発生説の粉砕。炭疽病、狂犬病との戦い。ジフテリアなどの血清療法との違いなど2018/09/25
ゆん
0
J2Aの時の読書記録1999/03/23
Kan T.
0
幼少期に読んだ覚えがあるかも…?(「初めて読んだラトゥールの本」が更新された)2023/06/22




