偕成社文庫<br> 怪談―小泉八雲怪奇短編集

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偕成社文庫
怪談―小泉八雲怪奇短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784036515509
  • Cコード C8397

出版社内容情報

吹雪の中にあらわれて男をとりころす「雪女」、平家の死霊にとりつかれて耳を失う「耳なし芳一」など、日本古来の怪異ばなしを八雲の短編集の中から厳選し、平井呈一の名訳で贈る。   小学校高学年から

内容説明

最愛の妻が、実は昔であった雪の精だったという話(雪女)、うたたねしているあいだに、べつの人生を生きてしまった男の話(安芸之介の夢)、幽霊になって約束を果した侍の話(まもられた約束)、前妻の亡霊に呪い殺される若い後妻の話(やぶられた約束)など、日本に古くからつたわる怪奇物語19編。小学上級以上向。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

84
『ID:INVATED』を見た際、不意に『安芸之介の夢』が読みたくなり、再読。小学校低学年の夏休みによく、読み耽っていたっけ。『ムジナ』は『平成狸合戦ぽんぽこ』の一シーンのオマージュにもなった話。ところがムジナについての話が最後に見た人の話から始まるのだ。この前置きが、つい最近までは怪異は身近であった事、文明の西欧化が進み、日本の幽けさが喪われつつあった事を伺わせるのがなんとも切ない。そして小泉八雲氏が妻に語り直させた物語は一度、誓った約束は守らないと大変なことになるというルールに一貫しているのが興味深い2020/03/26

chantal(シャンタール)

72
電子書籍で読んだので、これと同じかどうかはちょっと不明。小さい頃から「耳なし芳一」の話が怖くて怖くて仕方なかったことを思い出し、懐かしかった。後半は「虫の研究」というエッセイ。蟻の生態について語っているが蟻の世界では男は「必要悪」らしい😅女王蟻の子孫を残すため以外には全く存在価値はないとか。昔読んだ「デイモスの花嫁」を思い出す。あの蟻の王宮での話も怖かったなあ。最後のハーンに対する解説も興味深い。日本を愛しすぎちゃって、冷静に観察出来てないとか・・その辺は次に読む「日本の面影」で理解を深めたい!2019/08/31

とろこ

64
凄く怖いかといえば、そうでもない。そう感じてしまうのは、刺激的だったり扇情的だったりする物語や映像に慣れてしまった現代人のさがのせいだろうか。とはいえ、おさめられている短編は、消えずに残ってきたもの。それは、人間の心を魅了する何かを備えているのだろう。仏教にまつわる話が多いが、特段、宗教色が強い訳でもない。道徳心を問うている訳でもないように思う。どんなに心がけが良い人でも、怪異に出逢う時は出逢い、理不尽な目にあう。それが、最も怖いのかもしれない。2018/04/08

seraphim

28
アメリカからやってきて、日本に魅せられ、帰化することになる小泉八雲。彼が欧米で出版した江戸時代までの日本や中国の「怪奇小説」を、子ども向けに訳した短編集。タイトルにもなっている『怪談』だけではなく、『骨董』『日本雑記』『明暗』『天の川奇譚』から集められており、怖い話だけではなく、不思議な話も載っている。「雪女」の舞台は現在の東京都青梅市。身近な土地の話も味わうことができ、面白かった。子どもが自分で読むには少し難しい言い回しもあるが、それも味わい深い。大人が読んでも十分楽しめる作品。小学校高学年から。2015/07/17

fseigojp

17
昔の東宝映画『怪談』でみた雪女きれいだったです だれかと調査したら 岸恵子 そりゃ魔女だものねえ2015/08/31

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