出版社内容情報
表題作のほか「わがままな巨人」 「スペイン王女の誕生日」などオスカー・ワイルドの残した2冊の童話集の完訳決定版。 小学校高学年から
内容説明
人の幸福を心から願い、自らはボロボロになるが、さいごには、天国にのぼる「幸福の王子」、恋のすばらしさとおそろしさをうたう「漁師とその魂」ほか全九編。ワイルドの残した2冊の童話集の完訳決定版です。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
36
幼い頃に絵本か何かで朧げに見知った幸福の王子とツバメさんのお話と、ナイチンゲールとバラのお話。改めて読むと、かなり印象が違いました。■オスカー・ワイルドの2つの童話集『The Happy Prince and Other Tales(1888年)』『A House of Pomegranates(1891年)』の9つの小編を併録してます。教訓、キリスト教、異国情緒や異端者、風刺、と寓意に富み、当時の英国の思想が読み取れます。今の子供に読ませる意味は感じませんが、文学史や歴史の資料としては面白いかと。(→続2017/01/08
モリ
1
解説によれば、死は救いなのだそうだが、今の目で見ると割と救いのない話に見えるものも多く驚いた。「幸福の王子」はまだ救いがあるが、「スペイン王女の誕生日」は衝撃だった。登場人物が見せる、醜悪な論理の生々しさは凄まじく、強烈な風刺と人間観察は、さすが時代を超えて語り継がれている作家である。「星の子」のとってつけたようなラストの落とし方もすごい。2023/07/24
侑ー
1
幸福の王子は、とても優しくてすごい方だなと思いました。2020/09/21
たんぼ
1
とりあえず半分ほど読んだ。また機会があれば読みきりたい。2015/07/22
pure honor
1
よく分からない童話たちだった。何を言いたいのだろうか。それは読者の想像力にゆだねるのだろうか。私には想像力がないと思う。2014/07/16