偕成社文庫 母のない子と子のない母と

壺井栄

偕成社（1981/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 308p
• 商品コード 9784036502301
• NDC分類 K913

出版社内容情報

終戦直後の小豆島を舞台に，母のない子どもたちと，子のない母であるおとらおばさんがくりひろげる，あたたかい人間愛の物語。　　　小学校高学年から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヒラ[e-mail]]

戦争というものの残酷さと、残された家族の大変だった日々を改めて考えました。 父親や子どもを戦争で失い、残された人々はそれでも懸命に生きていかなければなりません。 小豆島という土地の温厚な風土と、壺井栄のユーモア感覚を持ってしても、心悲しい現実を感じます。 昔のこととして封印してはいけない物語だと思いました。

2021/07/04

[なんちゃん]

　戦後貧しい中でもたくましく生きる人たちがいて、そして私たちがいるんだなぁと思いました。貧しい時代にも関わらず、ほんわかするような、悲壮感がない　明日を見据えている人たち。毎日の生活の大切さを改めて感じました。

2016/10/20