出版社内容情報
「あたしたち、こんなへんな家でそだって、ちゃんとした大人になれるのかな。」小学生女子3人の、家庭の事情×友情の物語。
岡田依世子[オカダイヨコ]
ウラモトユウコ[ウラモトユウコ]
内容説明
両親が離婚して、おとうさんとおばあちゃんとくらしている杏奈。親の仕事の都合で、ばあばと生活している優子。シングルマザーのママと、父親ちがいの妹とくらす志乃。ふとしたことから、なかよくなった3人だったけど…。小学生女子3人の、家庭の事情×友情の物語。小学校高学年から。
著者等紹介
岡田依世子[オカダイヨコ]
秋田県生まれ。『霧の流れる川』で、講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞を受賞
ウラモトユウコ[ウラモトユウコ]
福岡県生まれ。漫画やイラストの分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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tan
17
冬休み中に読み終えねば!と思っていたのでどうにか間に合いました。児童書なので脇の甘さは仕方ないですが、三人の話がちょくちょく飛んでどの子がどの子だったか分からなくなることしばしば…。家庭の問題を浮き彫りにしてはいてもどの子の家庭問題も結果が雑に終わってしまった感じがあります。それならもっと三人の友情物語としてスポットを当てた方が良かったような気もします。設定は小学生ですが、キャラ的には中学生のようでどっちつかずな中途半端感が否めませんでした。2017/01/05
頼ちゃん
9
志乃ちゃんのお母さんが男の人を家に連れてくることや、温泉での優子ちゃんのお母さんの態度は頭にくるけど、今はこういう家庭やこういう目にあっている子供達が増えている。子供達は大変だ。どうかみんな頑張って生きて欲しい。幸せになって欲しい。そういう意味ではこういう本は歓迎されるべきかな。2017/01/03
ダグラスまま
5
訳あり家庭に育つ小6女子3人組。両親が離婚した不動産屋のお嬢様、多忙な両親のために祖母と暮らすイラスト好き女子、ややだらしないシングルマザーに育てられるしっかり者。みんな色々あるよね。どの子も衣食住はある程度きちんとしているけど、周りの大人に振り回される様が可哀想でした。子供は子供なりに、トラック運転手のお兄さんご夫婦と仲良くなったり、こっそり家に侵入したり、小さい冒険を繰り返す。実際にたくさん問題家庭は存在するのだろうけど、主人公たちのように小さく前進していけたらいいのだけど。娘が借りてきた本でした。2019/08/01
ぱちょ
4
良かった。今時、珍しくない複雑な家庭の女の子3人。グチったり、喧嘩したり家族にモヤモヤしたり、でもそれぞれががんばって歩いてる。2022/06/08
いお
3
両親が離婚して、お父さんとおばあちゃんと暮らしている杏奈。親の仕事の都合で、ばあばと暮らしている優子。シングルマザーのママと、父親違いの妹と暮らす志乃。小学5年の3人は両親が当たり前にいるふつうの家と違うことで生じるそれぞれの事情に不満を持っていた。すれていない3人が前向きに進んでいく物語。思っていることは相手に伝える。小中学生向け。2018/06/13