出版社内容情報
中国残留孤児の父・城戸幹の半生をつづった名作『あの戦争から遠く離れて』の著者が母となり、子へと家族の歴史を語りつぐ。
内容説明
著者の父・城戸幹は、一九四五年八月に日本が戦争に負けたあと、中国にたったひとりで残されました。中国人の養母に引きとられて孫玉福となり、大きな愛のもとで育った城戸幹は、多くの困難にも決してくじけず、二十五年後に日本へ帰国を果たします。数々の受賞に輝く傑作ノンフィクション『あの戦争から遠く離れて』で、父・幹の半生を十年かけてたどった著者が、母となり、子へと家族の歴史を語りつぐ。
目次
プロローグ じいじが迷子になっちゃったお話
第1章 戦争のおわり、物語のはじまり
第2章 ぼくはいったい、だれ?
第3章 帰りたい、帰れない
第4章 じいじがあなたのじいじになるまでの物語
エピローグ 小さな家族の物語から、あなたの物語へ
著者等紹介
城戸久枝[キドヒサエ]
1976年、愛媛県松山市生まれ、伊予市育ち。徳島大学総合科学部卒業。出版社勤務を経てノンフィクションライター。『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』(2007年/情報センター出版局。現在は新潮文庫刊)で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞ほか受賞。一児の母で、戦争の記憶を次の世代に語りつぐことをライフワークとするほか、子どもをめぐる食環境についても、取材を重ねている
羽尻利門[ハジリトシカド]
1980年、兵庫県生まれ、京都育ち。立命館大学国際関係学部卒業。基礎演習の発表テーマは「中国残留孤児」。在学中に香港中文大学へ留学。卒業後は商社マンとして、日中間の食品ビジネスに従事した。のちにイラストレーターに転身。2006年、第7回インターナショナル・イラストレーション・コンペティションで優秀賞受賞。絵本に『夏がきた』(あすなろ書房/2019年IBBY選定バリアフリー児童図書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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