内容説明
彼女―笹森恵子さん―に出会う前、わたしが知っていたのは、たったふたつのことでした。ひとつは、少女時代に広島で被ばくし、ひどいやけどを負ったこと。もうひとつは、その後アメリカにわたって、現在もロサンゼルスに住んでいること。広島で被ばくし、アメリカにわたったシゲコ。その半生をおいかけたノンフィクション。
目次
1 広島、一九四五(昭和二十)年八月六日
2 絶望を乗りこえて
3 運命の出会い
4 ヒロシマ・ガールズ
5 アメリカの日々
6 子どもたちの未来へ
著者等紹介
菅聖子[スガセイコ]
1965年広島生まれ。自由学園卒業。出版社勤務を経てフリー編集者、ライターに。暮らし、もの作り、教育などの分野で、雑誌や単行本の編集や聞き書きをおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
広島で被ばくし、アメリカにわたった笹森恵子(シゲコ)さんの半生をおいかけたノンフィクション。『 1 広島、一九四五(昭和二十)年八月六日 / 2 絶望を乗りこえて / 3 運命の出会い / 4 ヒロシマ・ガールズ / 5 アメリカの日々 / 6 子どもたちの未来へ 』2020/08/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
6年生ブックトーク授業【戦争・平和・伝記】で選書した本。今回は見送り。2022/07/12
漢方売り
5
昨年、ヒロシマガールズを取り上げた舞台を観たときに、恵子(しげこ)さんのトークショーに参加したのを切っ掛けに読みました。トークショーでの恵子さんは愛について語ってましたが、本作を読み、ご両親、神父様、ノーマン氏、横山先生、沢山の愛に包まれ、愛を返した人なんだなぁ、と実感。作中の恵子さんも素敵な人でした。2016/04/11
漢方売り
4
8月になると読みたくなる本。シゲコさんの素敵さを再認識。昔はTwitterやブログが見れたものですが、最近更新がないので心配です。お元気で愛を語ってらっしゃるといいのですが。2019/08/17
ヒラP@ehon.gohon
4
勇気、行動、愛。 広島の原爆で「一度死んだ」笹森シゲコさんは、負けない心で、明るく、前向きに、ひた向きに生きています。 原爆で焼けただれた顔の皮膚を度重なる手術で再生し、その過程で知り合った人びとに支えられ、その中のアメリカ人、ノーマン氏に誘われて アメリカに移り住みます。 自分を救ってくれた医療にたずさわり、アメリカで核廃絶を伝え続ける。 知らなかった話だけに、感銘深く読みました。 2013/06/13