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内容説明
イサベルは2つの家族をもっている。お母さんとのふたり暮らしだけど週末や夏休みのある時期は離婚したお父さんの家族とすごす。ストックホルムの郊外に住んでいるが環境の良い市街に引越したいとお母さんは言っている。多民族を受けいれ社会保障も世界にさきがけている国でイサベルはいまを生きている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
9
ビヤネール多美子氏のセンスが光る1冊。このシリーズで3冊も担当する腕前はみごと。離婚率が高いスウェーデンで、イサベルも、彼女のクラスの半数以上も親が離婚している。日本とは違い、共同親権なので離婚しても親は責任を果たす。イサベルにはもちろん不満もあるが、親友マリー曰く「両親が毎日気まずい思いをして生活するのはいやなもの」。自由選択の授業に、ホッケーや水泳、ピンポンの他、切手研究がある。この学校の先生は授業をせず、生徒の理解を助けるのみ。子供専用110番が80年代からあり、子供は虐待や体罰がダメと知っている。2022/02/19
書の旅人
9
移民の人たちが、スウェーデンを批判する記事を読んだ母の「そんなにこの国が気に入らなければ、自分の国に帰ったらいいのに」という言葉に、「どんなことがあっても移民の人たちに帰れなんて言わないで!ここはあの人たちの国でもあるのよ」といつになく強く言い返したイサベル。その優しさ、見習いたいです。2017/02/19
のん@絵本童話専門
1
両親が離婚したため二つの家族がいる、イサベルのスウェーデンでの暮らし。2022年発刊のブックリストに載っているシリーズで、古すぎるため世界の今を知るのに相応しいと思えなかったのですが、こんな古くから子どもの人権が確保されており、多様な家族観が受け入れられている、人権意識の高さにびっくりです。移民への偏見差別に鋭く反論し、母親にすらはっきり意見を言うイザベルの姿にも驚きました。そんな素晴らしいスウェーデンの子どもの暮らしはとても素朴で、勉強を強いられることもなく、外遊び多めの自由でいきいきとしたものでした。2023/10/04
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