出版社内容情報
研究所の職員が紅子を装って、開発した駄菓子をばらまき、銭天堂の評判をおとしめる計画は、着々と進行していた。これを知った紅子は、この計画を阻止しようと、行動に出る。しかし、六条教授は、紅子の動きを完全に読んでいた……。
そして、ついに紅子と六条教授の対決のときがせまる。
内容説明
その駄菓子屋は反撃の準備をととのえる。小学校中学年から。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』(岩崎書店)で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞
jyajya[JYAJYA]
福岡県生まれ。モバイル事業を中心とした会社で、アプリ制作、コンテンツ制作、サイト運営に携わる。2011年にフリーデザイナーとして独立。現在は、イラスト制作などで、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
117
シリーズの11作目まで読んでいたのですが、その後こんなに続いていたとは思いませんでした。今回は悪い研究所の人物たちが銭天堂の評判を貶めるようなお菓子を配ってそれに対しての主人公の活躍が描かれています(前回から続いているのでしょう)。猫の役割もあったりして童話としての側面もあるのですが若干毒の要素があったりしてある程度年齢が高い小中学生が読むのでしょう。最近はこのような話でないと興味を持たないのでしょうか?2023/03/24
☆よいこ
88
銭天堂⑯児童書。銭天堂を目の敵にしている研究所が、偽物の駄菓子を配っている。紅子さんは、騙され困っている人を助け、研究所へ迫る[いいものナゲット]クリーングリーンティで痛い目にあった少年。おすそわけは大事[メイク・アップル]すっぴんサイダーで失敗。説明書を読んでも食欲抑えられず[こまかしボーロ]ごまかしはただの時間稼ぎ[忍者ジンジャー]VS食らいつきクッキー[まねまねマネー]受取拒否。見定メーター再度。お金関係は危なそう[デジタルト]コンピュータ破壊▽教授は天才サイダーの被害者。逆恨み。もう一波乱の予感2022/01/13
ままこ
87
紅子さんの反撃。まずは偽銭天堂がばら撒いたお菓子の効果を打ち消すことに。「まねまねマネー」のなつめが疲弊した父親に対し便利な道具を使うのをすすめた言葉はなる程そうだねと思った。いよいよ教授と直接対決。油断ならない相手にどう立ち向かうのか。ああっ!あいつがまた…。2021/12/25
ゆみねこ
80
偽銭天堂のお菓子で被害を受けた人たちを救済する紅子さん。そして六条教授との直接対決!逆恨みからの銭天堂潰しだったとは。研究所は焼失したけれど悪意の人物はまだいるし、紅子さんの正体も明らかになりそう。次巻が楽しみ!2022/05/25
hirune
60
銭天堂に敵対する研究所の妨害行為の対処に一冊分まるまる走り回った紅子さん、遂に直接対決した六条教授の正体はまさかの逆恨みを拗らせた昔の客の関係者だった。。銭天堂の商品の性能が余りにも良過ぎる故に、受け取った人次第で毒にも薬にもなる劇薬なので、こんなことにもなるんですね。銭天堂のお菓子と偽物の違いはどうやら一目見て居ても立っても居られないくらい欲しくなるのが本物ということらしい、危険な匂いがするなぁ😅2022/02/17