出版社内容情報
絵本「どうぶつさいばん」シリーズ、ノンフィクションで映画化もされた『子ぎつねヘレンがのこしたもの』などの作品で知られる竹田津実氏のフィクション。街で家畜診療所の獣医師をしながら、森の近くの自宅でときどき自然の中の病んだ生きものの脈をとる仁科源三郎医師。運び込まれる野生動物は、野生にもどすことを目指して診ている。ある日子どもたちが、ふ化してまもないカルガモのヒナを4羽連れてきた。親ガモがちょっと出かけたすきに子ガモだけが残されているのを見て、連れてきてしまったのではないか? 「きみたちは誘かい犯だ!」と、一緒に拾ったところまで戻るが、時すでに遅し。親ガモは見つからない。人間の手でカモのヒナを育てるのは大変なこと。獣医師とて知らないこともあり、試行錯誤を繰り返しながら、子ガモを育てて、巣立ちをさせるまでを描く。柔らかなイラストに独特の魅力ある文章で、読者も一緒に子ガモを育てる気分にひたれる。
内容説明
院長は、市街地の家畜診療所に勤める獣医師。ときどき自然の中の病んだ生きものの脈をとる。林のかげにある「森の診療所」には、さまざまな生きものがやってくる。小学校高学年から。著者、初のフィクション。
著者等紹介
竹田津実[タケタズミノル]
1937年大分県生まれ。岐阜大学農学部獣医学科卒業。北海道東部の小清水町農業共済組合・家畜診療所に勤務、1972年より傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を始める。1991年退職。1966年以来、キタキツネの生態調査を続け、多数の関連著作がある。獣医として、野生動物と関わり続けている
岡本順[オカモトジュン]
1962年愛知県生まれ。挿絵を中心に広く活躍中。主な作品に絵本『きつね、きつね、きつねがとおる』(日本絵本賞受賞、ポプラ社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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