出版社内容情報
東京生まれの少女おときが岐阜の山奥で子守りをしながら体験したふしぎな物語。さわやかな語りで展開する現代民話。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
55
東京生まれの少女おときは、両親が亡くなったため、山深い村で子守りとなった。そこで体験した、不思議な世界。電気もガスもない時代。人々は自然を怖れ、山は深く、夜は真の闇。今よりもずっと、不思議な世界がすぐそばにあった。「遠野物語」を彷彿とさせる世界観が郷愁を誘う。と同時に、おときのつらい子守の立場、人々のつましい人生が胸に沁みる。西山三郎さんの木版画も味わい深い。切なく悲しく、温かい。とても好きな世界。2023/04/06
きょんちゃめ
0
中学年から。子守のおときが体験する不思議な物語8編。2016/06/27