出版社内容情報
アメリカ史上初のひげの大統領はなぜ誕生したか?精いっぱいの社会参加を試みた一女性の生きた道,西部への夢をつづる感動の実話。 小学校高学年から
内容説明
1860年10月、大統領選を目前にひかえたリンカンに、ひげをはやすよう勧める一通の手紙が届いた。そして4か月後、就任式にむかう旅の途中で、立派にはえそろったひげをたくわえたリンカンが、手紙の主の前に列車から降り立った。「あなたのお勧めどおり、ひげをはやしてみましたよ。」『リンカンの小さな女の子』として知られるグレイス・ベデールの生涯を、同郷の著者が、たんねんな調査のもとに描きだした、本当にあったお話。小学高学年~。
目次
グレイスの誕生
ゆれ動く時代のなかで
ウエストフィールドの新しい家
大統領選挙
リンカンへの手紙
うれしい返事
ひげの大統領
リンカンさんのキス
南北戦争
向学心にもえる若者との出会い〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スゲ子
5
「リンカンさんはほおひげをはやしたらずっとりっぱに見えると思います」リンカンに手紙を書いた少女グレイスの人生の物語。駅で群衆をかきわけて2人が出会う場面は映画のようにドラマチック!その後グレイスは結婚して夫とともに開拓地へ。野火、竜巻、狼、バッタの大群、疫病…印象的だったのは、過酷な生活のなかでも国の政治に関心をもっていて大統領選には誰に投票するか家族で話し合って決めていること。だからこそグレイス自身に選挙権がないのが切ない。アメリカで女性が参政権を得るのは、グレイスがリンカンに手紙を書いてから60年後。2020/11/16
いわさんたろう
0
私もはやします。2007/05/24