出版社内容情報
100万部超の手記『かぎりなくやさしい花々』のダイジェストと今までに書かれた感動の随筆を集めたエッセイ・ベストセレクション。
内容説明
筆を口にくわえて五十年にわたり「花の詩画」を描き、たくさんの人を勇気づけてきた星野富弘は、感動的な随筆もたくさん生みだしました。本作では、手記『かぎりなくやさしい花々』からの文章と、これまでのエッセイのなかから、とくに心に残る作品二十四篇を選んでおさめました。巻末には妻・昌子さんによる回想「富弘さんと描いた五十年」を収録。
目次
第1章 命のうた―『かぎりなくやさしい花々』より(大きなけが;筆を口にして;あたらしい日々)
第2章 愛に照らされて(家にかえろう;病室で出会った人たち;車椅子からの風景;わんぱく放題;若き日のこと;父ちゃん、とうちゃん)
富弘さんと描いた五十年(星野昌子)
著者等紹介
星野富弘[ホシノトミヒロ]
1946年、群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれる。群馬大学卒業後、中学校教諭になるが、クラブ活動の指導中に頸髄を損傷、手足の自由を失う。入院中、口に筆をくわえて文や絵を描きはじめる。1979年に前橋で最初の作品展を開催。1991年に富弘美術館が開館し、2021年には入館者が700万人を突破。40年以上にわたって国内外で「花の詩画展」が開かれている。2024年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
grassbigsky
0
星野富弘さんが今年4月に亡くなられたことを何かの記事かニュースで知った。これまで知ってはいてもじっくりと著作を読んだことがない。本書は星野さんの著作から選び編まれている。星野さんが事故で不自由な体となられた経緯、幼少期から教師となるまでの友や家族との生活、そして怪我をしてからの人生が訥々とした文章で綴られる。何て豊かな人生を送られたのだろうか。それは、星野さんが人も植物も、身の回りのものすべてにやさしく混ざり気のない心で向き合われていたからだろう。詩画やエッセイが心に沁みてくる。2024/11/18