出版社内容情報
ミミズは健康でおいしい野菜や穀物が実る〈生きている土〉を作ってくれる。地球にやさしい農業を求め続け、ついにその方法を発見した、ミミズ博士・中村好男さんの物語。
内容説明
ミミズは、枯れ葉や枯れ枝、家庭からでる残飯など、のこりものをなんでも、きれいに食べてくれる。そして、ふんをいっぱいだし、健康でおいしい野菜や穀物がみのる『生きている土』をつくってくれる。農薬や化学肥料がはいった土には、ミミズはすめない。どうすれば、ミミズを中心とする土のなかの小さな生きものたちに『生きている土』をつくってもらえるのか…?この本は、農薬も化学肥料もつかわない、地球にやさしい農業を求めつづけ、ついにその方法を発見した、ミミズ博士・中村好男さんの物語だ。
目次
1 黒い土
2 小学生の酒屋さん
3 土が死んだ
4 ただいまミミズ語勉強中
5 ミミズの牧場
6 北の大地ふたたび
7 土のなかのドラゴン
8 草畑
9 ひねってぷっちん
10 畑のお医者さん
11 大地はうたう
著者等紹介
谷本雄治[タニモトユウジ]
1953年、名古屋に生まれる。「プチ生物研究家」として、身近な生き物を素材にした作品を発表している
つだかつみ[ツダカツミ]
1947年、横浜市に生まれる。御茶ノ水美術学院でデザインを学び、イラストレーターとなる。現在、出版、広告、美術の世界で幅広く活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
36
ミミズコンポストを始めてから、ミミズが野菜くずをはじめ段ボールや猫の爪とぎ、新聞をホッコホコの土に変えてしまうことに感動しています。発酵熱や土の中で共存している様々な生物。すくすく育つジャガイモの芽(皮は食べても生きている部分は絶対食べない!)…。家での観察がこれだけ楽しいんだもの、研究者は楽しんだろうなあ。自分が飼っているのは生ごみ専用のシマミミズですが、いつか開拓地でもミミズを調べたいな。ただ、造園業者の友曰く、田舎ほどいまミミズが激減しているそうです。2022/05/16
読書の鬼-ヤンマ
2
2004年6月第1刷、図書館本。野菜と果物を趣味として自宅の庭で栽培し、30年以上経つ。自宅の落ち葉や野菜クズ、腐葉土や堆肥を買い”投資”。かみさん曰く「野菜、スーパーで買った方が安いわよ」、う~ん・・・。生態系バランス、ミミズについてゼロから”研究”する!、と一念発起。本書は、そのミミズ本の4冊目。ミミズで溢れる菜園を目指す・・・。農薬と化学肥料は、ミミズにとって好ましくないのは分かった。①ミミズの好き・嫌いの野菜クズは?。②芝生の雑草(スズメノカタビラ)除草剤は敵か?。博士号取得は当面、目指さない・・2020/03/22
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
1
【ココロの琴線に触れたコトバ】最近は生ごみをミミズに食べさせ、とれたふんで野菜をそだてようとする学校が増えている。2015/11/05