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出版社内容情報
タガメのオスは幼虫がふ化するまで卵を保護します。著者はタガメの行動の研究から、世界で初めて昆虫界での利己的遺伝子の解明に成功。 小学校中学年から
内容説明
水族館に勤める著者は、あるとき、水生昆虫の展示を思い立ちました。魚類の専門家ではあっても、昆虫のことは子どもと同じくらいしか知らない、著者の奮闘がはじまりました…。やがて、水生昆虫の王者、タガメの繁殖にも成功し、そのタガメの生き方を研究するうちに、生物学上の大発見をも為し遂げます…。研究には、知識ではなく、“やってみよう”という意欲や、“なぜ”と思う好奇心が、もっとも大切なことを、みごとに伝える本。
目次
1 だれもやっていないこと―タガメの展示
2 タガメをさがす
3 タガメを飼育する
4 研究のはじまり―なぜ、タガメのおすは、卵におおいかぶさるのか?
5 水槽での観察―おすはなぜ、くりかえし交尾をするのか?
6 おすが卵にしている『よいこと』とはなんだろう?
7 昼間も保護をする
8 タガメの敵は?
9 野外でたしかめてみよう
10 卵こわしをしないアメリカのタガメ
11 なぜ、おすが保護するのか?
12 『タガメの里』をつくろう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
水生昆虫の代表格のタガメ。水族館に水生昆虫を展示しようとタガメの観察を始めます。自然とつきあうことの楽しさ、研究することの楽しさだけではなく、研究とはこんなふうにするんだということも分かります。2018/10/05
のん@絵本童話専門
1
タガメはオスが卵を守る、乾燥から守り定期的に水をかけることで孵化させる、卵をこわすのは別のメスが卵を守っているオスと交尾をするため。なぜ?と問いを立て、それに対する答えを実験を通して見つけていく。その仮説と検証の理路整然とした書き方で、古い本ながらとても読みやすかったし、タガメに興味がなくてもその生態はとても面白い!中学年〜2024/06/26
うめ吉
0
タガメの行動について解り、今後の日本、東京都内へのビオトープの大切さを改めて気づいた。2014/08/24