わたしの研究
タガメはなぜ卵をこわすのか?―水生昆虫の「子殺し行動」の発見

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  • サイズ A5判/ページ数 158p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784036346707
  • NDC分類 K486
  • Cコード C8345

出版社内容情報

タガメのオスは幼虫がふ化するまで卵を保護します。著者はタガメの行動の研究から、世界で初めて昆虫界での利己的遺伝子の解明に成功。   小学校中学年から

内容説明

水族館に勤める著者は、あるとき、水生昆虫の展示を思い立ちました。魚類の専門家ではあっても、昆虫のことは子どもと同じくらいしか知らない、著者の奮闘がはじまりました…。やがて、水生昆虫の王者、タガメの繁殖にも成功し、そのタガメの生き方を研究するうちに、生物学上の大発見をも為し遂げます…。研究には、知識ではなく、“やってみよう”という意欲や、“なぜ”と思う好奇心が、もっとも大切なことを、みごとに伝える本。

目次

1 だれもやっていないこと―タガメの展示
2 タガメをさがす
3 タガメを飼育する
4 研究のはじまり―なぜ、タガメのおすは、卵におおいかぶさるのか?
5 水槽での観察―おすはなぜ、くりかえし交尾をするのか?
6 おすが卵にしている『よいこと』とはなんだろう?
7 昼間も保護をする
8 タガメの敵は?
9 野外でたしかめてみよう
10 卵こわしをしないアメリカのタガメ
11 なぜ、おすが保護するのか?
12 『タガメの里』をつくろう