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出版社内容情報
庭木でも街路樹でも、意外に身近なところで冬を越すチョウのウラギンシジミ。その出会いと、次々に生まれる疑問を一つ一つ解き明かします。 小学校中学年から
内容説明
ウラギンシジミは、ツバキなどの常緑樹の葉の裏に、四本の足でつかまって、じっと厳しい冬を生きぬくチョウです。二本の前足と触角はからだにしまいこみ、嵐の日も雪の日も葉にしがみついて、春がくるのをまっています。公園や街路樹、庭木にもみつかる、意外と身近なチョウですが、これまで誰も、その一生を詳しく調べた人はいません。小さな命をみつめつづけた、三人の子をもつ主婦の十年間の観察記録。生命の感動が、つぎつぎと解き明かされていきます。
目次
なぜ嵐の裏で冬をすごすの?
はじめてさがしたウラギンシジミ
おきていたウラギンシジミ
冬ごしのようす
ウラギンシジミは太陽が好き
つぎつぎといなくなる…
風はいのちとりか
いのちをつなぐ雨のしずく
春の飛びたち
幼虫をさがしあるく〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koji Oshima
1
FB友からの質問を切っ掛けに、読んでみました。 基本的にはお子様向けの科学本ですが、大人が読んでも面白い。研究(観察)を進めていく筋道が理路整然と語られているので、自然観察好きのお子さんにぴったりではないかと思います。 それにしても、自然科学の分野に於いて筆者のような野路の研究家が果たす役割は大きいなぁ、とつくづく思わされる本でした。2017/10/28
のん@絵本童話専門
0
成虫のまま冬越しする蝶がいることにまずびっくりです。なかなか越冬できる個体がおらず、その冬の生活は過酷!生存の面から考えてあまり良い策と思えないけれど、なぜだろう?越冬の秘密を知るべく、膨大な時間と手間をかけて、子育て中の主婦がここまで観察を繰り返したことに驚きます。葉に止まる位置への疑問から、水を飲むことに気づくなど、越冬時の秘密を次々に発見していきます。その存在すらなかなか見つけられないのに、かすかな動きを捉えるなんて。眠っていないのですね。→2024/02/02
一神 賢矢
0
チョウに興味を持ち、たまたま見つけた古本を購入。 詳細な観察記録に敬服。 小学校中学年〜向け、いえいえチョウ好きの大人も楽しめます。2021/02/11