出版社内容情報
養護施設で暮らすトレイシーのやんちゃな毎日。笑いあり、涙あり、少女の視点で書かれた物語。 小学校中学年から
内容説明
名前…トレイシー・ビーカー。年齢…十歳と二か月。家族…ママ。パパはいない。いまは、養護施設にいる。ママがもうすぐむかえにきてくれるはずなんだけど、それまでのあいだ、あたしのめんどうをみてくれる人をさがしてるの。
著者等紹介
稲岡和美[イナオカカズミ]
1969年三重県に生まれる。京都女子大学短期大学部文科英語専攻卒業。翻訳は本書が初めて
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおりん♪
6
トレイシーとカムは、あの後どうなったのかが気になる!!同じ施設の子(悪口を言う子)に、殴ったりしているけど、本当は、心が優しくて、ちょっぴり悲しい悲しい気持ち。そんなトレイシーが、可哀想に思ってしまった。2010/11/15
ささ
2
このお話は孤児ものに一応分類されると思うのですが、親のない子を扱った話としてはすごく斬新だと思います。そういう話によくみられる、「いい子が出てきて、苦労するけれど、けなげに耐え、いいひとに出会って幸せになる」という「お約束」を蹴散らして、わがままな問題児が出てくるんですから 続きhttps://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2018/12/28/1841042019/02/13
チルチルみちる
2
事情があって家族と暮らせない子どもたち自分の力ではどうにもならない事ってどこに思いのたけをぶつけるのか。前向きに生きる力をつけたい。2015/01/02
ヴェルナーの日記
2
主人公のトレイシーは施設暮らし。母親が迎えにくることを夢見る女の子。たぶん迎えには来ないは自分でも気がついているが、認めたくないと無意識で感じている。トレイシーは、いつも強気で前向きであろうとする。頑固だし、強引で我侭なところもあるし嘘もつく。でも一人になると花粉症(涙を流す)になったり、時にはオネショをしてしまったりと多感な少女である。そんな主人公を、著者ウィルソンはトレイシーの目線で活き活きと描いている作品だ。得てして大人が児童書を読むと大人目線で読んでしまうが、それではこの本の面白さはわからない。2013/04/20
そら@真面目にダイエット中
2
ママが何処にいるかも分からないけど、一途に待ち続けてるトレイシーは、ママがむかえに来ない事はちゃんと分かってる。そして、泣いた時は花粉症だといってごまかし、怖い夢を見ては一人で怯え、悪口を言う子をぶん殴り、元気で強いふりをする、そんなトレイシーの行動や心の中が、切なくて可愛いと思いました。2007/11/16
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