出版社内容情報
村で評判のがんこ者、マックじいさんの農場に迷いこんでしまったセリーナと愛馬ハギス。ハロウィーンに起こったすてきな物語。 小学校中学年から
内容説明
ハロウィーンにおこった魔法としか思えないすてきな出来事。それは、セリーナが愛馬ハギスと一緒にマックじいさんの農場に迷いこんでしまったことからはじまりました。村で評判のがんこ者マックじいさんとセリーナとのあいだにうまれた目に見えない強いきずなの物語。心の奥まであたたかくなるお話です。小学中・上級向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
111
ハロウィーンといえば、カボチャのおばけ、ジャック・オー・ランタンが有名であるが、発祥はスコットランドやアイルランドといえれている。そこではカボチャではなくてカブを使って、中身をくり抜き、お化けの顔をつくる。そして中にロウソクを灯す。主人公セリーナが、頑固で偏屈なマック爺さんとの心の交流によって、田舎の町に、奇跡を起こす。いい意味での愚直ともいうべきセリーナの性格が、偏屈爺さんの心を解きほぐしていく過程が、あまりにも自然なかたちで物語っていくので一気に読んでしまえる作品に仕上がっている。2015/04/11
ぱせり
15
村中総意の悪意を打開したのが、どこまでも子どもたち(しかも周りからは匙を投げられているような)の善意だけ、ということがなんとも小気味いいです。秋がどんどん深まり、ハロウィーンが近づいてくる様子も味わい深く心地よかった。丁寧に描写されるスコットランドのハロウィーンの祝い方も珍しくて、興味深かったです。2010/10/07
はる
12
ルーマー・ゴッデン三冊目の本 エミリー大叔母さんの遺産はセリーナに念願のポニーを叶えてくれたし、町に寄付されたお金は念願の公園を叶えてくれた。ポニーのハギスはセリーナを冒険の広い世界に連れ出しても呉れた。そんな一見幸せそうな少女にも町にも、壁のような事件が起こる。この読み物は社会的な問題を繊細なタッチで描いている。→2023/11/21
はる
10
図書館本。あちらこちらにカボチャが、オバケが、髑髏が…という季節にぴったり!?の一冊。でもカボチャランタンではなくてカブのちょうちんが出てきます。この本が出た1997年ころはまだこんなにハロウィーンが日本で流行るなんて思いもよらなかったし。万聖節の前の晩!なにそれ?だったような。辛い場面もあるので子どものころに読みたかったかな。ハギス可愛いよハギス。2016/10/22
lemon tea
8
村八分にされてしまう場面もありショックも受けましたが、頑固で意固地になっているおじいさんと一生懸命なセリーナとの交流に引き込まれ読みました。やはりハロウィーンの季節にお薦めです。2010/10/29
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- 和書
- 満洲開拓叢書 〈第3巻〉