出版社内容情報
生きた昆虫を展示する施設としては世界一の多摩動物園昆虫館を完成させた著者が、トノサマバッタの興味深い生態を物語ります。 小学校高学年から
内容説明
冬でもチョウが舞い、バッタが群れ、夏にはホタルが光る、世界でも初めての「昆虫園」。その「昆虫園」を文字どおり零から創りあげた40年に及ぶ体験のなかから、特に興味深いテーマを厳選。緑色のバッタが、なぜ黒くなるのか?「昆虫園」という現場で、日々つきあい続けることによって初めて明らかにされる、昆虫たちのほんとうの正体。
目次
1 バッタと原っぱ
2 バッタの日光浴
3 バッタはどんな植物を食べるのか
4 バッタの一生
5 孤独相と群生相
6 空をおおうバッタの大群
7 バッタ釣りの発見
8 これから調べたいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
斑入り山吹
2
以前このシリーズの三冊目『チョウとガのふしぎな世界』を読んで感動したので、6冊全部を手に入れた。で、まとめて読み始めているわけで、これが第一弾。へぇ!が続出だ。矢島氏の立ち位置が明確でよい。著者がなるべく表に出てこないような研究書ではないのだ。後世に、子供たちに伝えたいことは、虫だけではなくって、環境すべて、もしかしたら生き方も含むかもしれない、そういう広いことなのだろう。パイオニアたる矢島氏の生き様まで読みやすく書かれている、良書。2011/09/10
piro5
1
群生相のバッタがヤバイことは前野ウルド浩太郎氏の話で知っていた。それについて詳しい研究成果でもあるのかと思ったらそうでは無かったので残念。おまけ:大麦は食べられずに小麦が食べられるのは、大麦は忌避物質を出すから。2018/11/25
明鈴
1
NHK夏休み子供電話相談を聴きながら仕事をしてた頃、昆虫担当の矢島先生が大好きになった。先生に10年以上憧れ続け、今夏、矢島先生が名誉園長を勤める「ぐんま昆虫の森」へ行くことができた。先生の子供向けの特別講座にも参加でき感動して、帰宅後、県立図書館で先生の著書を探したら、この本に行き当たった。子供用の閉架にしまわれていたこの本は1995年の出版。あとがきを読むと当時の群馬県知事小寺さんから「ぐんま昆虫の森」計画の要請が来て3年とある。多摩動物園において日本で初めてトノサマバッタの大量飼育を軌道にのせた矢島2014/08/22
しんどー
0
★32017/12/31
RISK
0
虫博士志望の長男と一緒に。動物園の昆虫館が動物のエサの工場だったとは。2014/02/27