内容説明
アンドリュー・ラングがあつめた世界の妖精物語を定評ある名訳でおくります。『くじゃくいろの童話集』には、「シンデレラ」(フランス)、「海に塩のできたわけ」(北ヨーロッパ)、「ブロンズのゆびわ」(小アジア)、「カリフのこうのとり」など、全9編がおさめられています。
著者等紹介
川端康成[カワバタヤスナリ]
1899年大阪に生まれる。東京大学国文科卒。1961年に文化勲章、1968年にはノーベル文学賞を受賞。1972年没
野上彰[ノガミアキラ]
1908年徳島に生まれる。本名藤本登。京都大学法科中退。日本棋院、大地書房各編集局長のほか、火の会、雲の会、ペンクラブ、米国囲碁協会などにくわわり、詩、小説、翻訳、囲碁、将岸、麻雀、競馬とあらゆるジャンルに、奇才ぶりを発揮。1967年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
文庫になっていました。昔読んだ印象と違う気がしましたが…。『 シンデレラ / 海に塩のできたわけ / ブロンズのゆびわ / 毛ぶかい花よめ / やさしい小さなねずみ / 黄色い小人 / 魔法の時計 / バッサの三人のむすこ / カリフのこうのとり 』2022/08/04
シルク
12
本を閉じると内容が頭から抜ける。なかなか、綺麗にこういうことが起こる本も珍しい…かな、と思いつつ3冊まで読んだ本。「『けがれた動物の肉にさわったから、その右手は黒檀のように黒くなったのだ。そのいちばんさいごの動物が、海でおぼれなければ、その手は永久になおらない。』/不幸な若者はため息をつきました。/『ああ、それでいま思いだしました。ある日、母ザンベックの召使いが、おかしをこしらえていた。そのおかしにはラードがまぜてあるから、さわらないようにと注意してくれた。だがその注意をきかなかった。…』」(p.222)2016/12/24
ねず
1
短編でいくつものお話が入っていて楽しかった。海に塩ができた話では、読んでいて話の結末がよめたけれど、そんなながれがはっきりしていて、期待通りの結果になって嬉しかった。2012/02/25