内容説明
まずしい男が、一本のわらしべをはじまりに、次々にものを交換して福を得る「わらしべ長者」のほか、「クラゲ骨なし」「天狗のかくれみの」「ヤマナシの実」など十七編を収録。総ルビ、豊富なさし絵で楽しく読みやすいシリーズです。小学中級以上向き。
著者等紹介
坪田譲治[ツボタジョウジ]
1890年岡山県に生まれる。早稲田大学英文科卒業。1926年『河童の話』で文壇に出て以来、多くの小説、童話を執筆しつづけ、『子供の四季』で新潮社文芸賞、『坪田譲治全集』で日本芸術院賞を受賞。「びわの実学校」を主宰した。1982年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
『おはなしのおもちゃ箱1』 https://bookmeter.com/books/351264 で『姉と弟』『松の木の伊勢まいり』が紹介されていたので、出典のこちらも読みました。『 クラゲ骨なし / 天人子 / タニシ長者 / アラキ王とシドケ王の話 / ヤマナシの実 / わらしべ長者 / サル正宗 / 天狗のかくれみの / カメとイノシシ / 松の木の伊勢まいり / ツルちょうちん / 灰まきじいさん / キツネとクマの話 / 姉と弟 / スズメ孝行 / 竜宮のむすめ / おじいさんとウサギ 』2022/02/07
hiruhan
3
「わらしべ長者」は、観音様のご利益についての話だったのか。2012/06/17
nanako
0
外国の民話やヘンリーやファージョンの短編集が好きで、自分の国の民話も読んでみたくなった。天人子・松の木の伊勢参り・姉と弟が好き。神秘めいた美しい描写のある物語が好きですね。昔の日本人は貴族でないかぎり、大変な暮らしだったんだろう。それでもこのひょうきんな物語のように、面白い冗談でもいいながら苦労を乗り越えていたのかもしれない。このシリーズをもっと読み進め、日本精神を探りたい。2014/12/28