内容説明
語りつがれ愛されてきたむかし話を集大成。指にもたりない子どもが、鬼退治をして出世する「一寸法師」のほか、「牛方と山んば」「きき耳ずきん」「田野久と大蛇」など十九編を収録。総ルビ、豊富なさし絵で楽しく読みやすいシリーズです。小学中級以上向き。
著者等紹介
坪田譲治[ツボタジョウジ]
1890年岡山県に生まれる。早稲田大学英文科卒業。1926年『河童の話』で文壇に出て以来、多くの小説、童話を執筆しつづけ、『子供の四季』で新潮社文芸賞、『坪田譲治全集』で日本芸術院賞を受賞。「びわの実学校」を主宰した。1982年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
7
『おはなしのおもちゃ箱1』 https://bookmeter.com/books/351264 で一部のおはなしが載っていたので、気になってシリーズで借りました。『 ネズミの国 / キツネとタヌキ / きき耳ずきん / うりひめこ / コウノトリの恩がえし / ものいうカメ / 初夢と鬼の話 / 田野久と大蛇 / 本取山 / ヒョウタンからでた金七孫七 / 一寸法師 / 腰おれスズメ / 牛方と山んば / ハチとアリのひろいもの / 酒の泉 / 山の神のうつぼ →2022/02/09
ris3901
6
松谷みよ子さんによるあとがきが興味深い。坪田さんは座談の名手であり、その作品は、岡山出身でありながら方言に頼らずに語りの世界を構成していると。なるほど、方言は用いられず昔話特有の残酷さもやさしめに感じましたが(午方の山んば)、人物のやりとりは軽妙でとてもひきこまれました。子どもにも読みやすいと思います。2018/08/21
Noriko S
0
久しぶりに昔話、読んでみた。ほのぼのとした中でもちょっと怖いこともあり、悪さをするとばちがあたる、理解した。続いて読んでみたい2024/05/24