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偕成社文庫
家族になったスズメのチュン

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784035509707
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8395

内容説明

スズメのチュンは、ヒナのとき、死にそうな状態でひろわれて、獣医の竹田津先生のところへ持ちこまれました。すっかり元気に成長して、家族の一員となったチュンは、どうやら、自分を人間だと思っているようです。一羽の小さなスズメとの生活をつづった、森の獣医さんのゆかいな動物日記。小学中級以上向き。

目次

「猛鳥注意!!」
こまった患者たち
スズメの「チュン」
「チュン」の家出
「チュン」の退院のための訓練
「チュン」の探検
「チュン」、巣づくりをはじめる
キタキツネの「メンコ」
「チュン」は大歌手
「チュン」のプロポーズ
「チュン29、竹田津家を爆撃す!」
「チュン」の乗っとり作戦
「チュン」、その後

著者等紹介

竹田津実[タケタズミノル]
1937年大分県に生まれる。岐阜大学農学部獣医学科卒業。野生動物のあこがれて、北海道斜里郡小清水町農業共済組合・家畜診療所に獣医として赴任。’91年に退職。’66年からキタキツネの生態調査を始め、’72年より、傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリに取り組む。写真家・エッセイストとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

173
キタキツネの著書で有名な獣医、竹田津実さん。日々怪我をした小さな生きものが運ばれてくる。自然の厳しさに戻ってくることはあっても、介抱して元気になれば飛び出ていく。しかしチュンは違った。あの夜の記憶が彼を臆病にしたのだろう。窓から出ようとしない。ぼくは人間、そう思ってるようだ。手に包まれて眠っていたいとせがむ。鏡に映った自らを見つめ、その姿に戸惑う。ぼくは人間ではないのか。春を迎え、哺乳類の冬毛は鳥の雛にとっての柔らかな温もりとなる。来客を襲い続けた猛鳥の尾羽が本棚から見つかったわ。元気にやっているかしら。2023/04/30

ちょろこ

135
やっぱり賢い!の一冊。瀕死の状態から家族の一員になるまでのスズメのチュンとの物語。可愛い!そして別の書籍でも感じたけれどスズメってやっぱり賢い!こんなにも感情表現豊かなチュンとの日々のエピソードは笑いもありで微笑ましい。暖かい場所を探してもぐりこんでくる姿は想像するだけで顔が緩んじゃう。数々の写真、自分を人間と思う姿や巣づくりもたまらなくキュートだった。トラウマ体験からなかなか退院できなかったチュン。野生に本来の場所に帰るのも、簡単なようで難しくって…。ご夫婦が気長に成長を見守る愛の眼差しも溢れた記録。2023/05/28

ねむねむあくび♪

54
図書館の本。野性動物がたくさん持ち込まれる北海道で獣医をするのは、大変だなあ(笑)エゾリスやキタキツネの子、エゾシカの子などは可愛いくて羨ましい気もするが。そしてこの本の主役の、小さな死にかけたすずめのチュンが、そんなに攻撃的なのには驚いた。戦時中のイギリス・ロンドンの実話『ある小さな雀の記録』のクラレンスと老婦人の友情とはかなり趣が異なっていた。人間の手の中で眠るのがお気に入りで、自分で飼い主の指をつついて折り曲げさせるところが可愛いかった♪(^o^)2014/11/16

ポチ

47
獣医師のもとにやって来たまだ目も開いていない死にそうな子雀の「チュン」。成長と共に自我を持ち縄張りを守ろうとしたり、奥さんに求婚したりと、なんとも微笑ましく可愛い。写真もホッコリと和みますね。2023/05/16

へくとぱすかる

33
「スズメの本」4冊目。クラレンスは戦中戦後のイギリス。チュンは90年代の北海道オホーツク沿岸。両者とも家に住みついたのは、目が開かないヒナのうちに人間に保護されたため。いわゆる「刷り込み」。瀕死のヒナを救命したことは共通しているが、チュンは元気に凶暴性を発揮(笑)。とうとう著者の獣医さんは「猛鳥注意」の貼り紙を出す始末。それでもついに「巣立ち」。自然に帰れてよかった。2015/12/07

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