出版社内容情報
抒情的で民族色豊かな音楽を作ったノルウェーの作曲家グリーグの初めての本格的な伝記。写真・脚注・年譜などの資料も豊富に収録。 小学校高学年から
目次
ノルウェーの偉大な作曲家
生い立ち
オーレ・ブルとの出会い
ライプツィヒ音楽院
ニーナとのロマンス
ノルウェーの民族楽器
グリーグとノールローク
抒情小品集とピアノ協奏曲
リストに会う
イプセン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だるちゃん
2
今度グリーグのピアノ曲の演奏会に行くので、勉強がてら手に取りました。グリーグのことをほとんど何も知らないので、せっかく行くコンサートを楽しみたいと思っています。私のイメージする作曲家は偏屈で繊細で1人で過ごすことを好むイメージでしたが、反して人懐っこい印象を持ちました。幼い子供を亡くしたこと、不倫を何度も繰り返しているところも彼の人生のおおきな出来事で、作品に反映されているのかなと思いました。2025/04/28
pure honor
0
グリーグの存在をこの本を読んで初めて知った。ノルウェーの豊かな自然と民族的な音楽がグリーグの作曲の根本にある。妻のニーナも故郷デンマークを離れてよくグリーグと一緒にいたものだ。グリーグが亡くなったあとコペンハーゲンで28年も生きている。夫の浮気も許したことからも、自分を失っていなかった人なのだろう。彼の時代の前後の作曲家、音楽家から多くのインスピレーションをもらっている。グリーグと共同作業したイプセンは自分の性格のようだ。誰と会話しなくても散歩は楽しいから。数少ない人に心を開くから。2014/07/25
Hiroshi Minami
0
14年前の出版(原書は18年前)。簡潔に纏められているが、視点がややグリーグに寄り過ぎで、多角的な記述ではない。現在では他に優れた研究書も出ているので、役目は終えている。2013/02/21