出版社内容情報
社会の不正に対する憤りや、弱者への深い愛情を持ち続け、新しい喜劇を確立し、人々に希望と笑いをもたらした監督・俳優。 小学校高学年から
内容説明
喜劇の天才チャップリンは、19世紀末、ロンドンの下層階級の家庭に生まれ、幼いころは、浮浪児同然の暮らしで、救貧院にも入りました。そんな逆境のなかでも、母が語ってくれる寄席芸人の世界に胸をときめかせ、10代になると、寄席で芸人の物真似や演芸を披露して、天才の片鱗を見せはじめます。この舞台経験が、ハリウッドへの道につながり、やがて世界的な映画監督・俳優になったのです。そして、巨万の富と成功にめぐまれながらも、社会の不正に対するはげしい憤りや、弱い立場に置かれた者への深い愛情を持ち続け、少年時代の悲しみや喜びも映画のなかであざやかに表現し、新しい喜劇を確立しました。小学中級から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんふぁ
1
役者さんだと思っていたから、こんなにオールマイティな人だと知り驚く。また素顔は普通にかっこいい、これにも驚く。さらに晩年の子だくさん(8人!前妻と合わせると10人!!)でまた驚く。かなり繊細で完璧主義に見受けるが、晩年は幸せそうで良かった。2022/08/20
二階堂聖
1
トータルで見ると苦労の面があんまり見えないものになっているかも。社会の不正に対するはげしい憤りや、弱い立場に置かれたものへの深い愛情を持ちって部分をもう少し取り上げてもよかったかも。『「映画は木のようなものだ。ゆさぶると、不必要なものはすべて落ちて、本質的な形だけがのこる。よけいなものをことごとく捨ててしまえば、映画は完璧なものになるんだよ。」(P102)』2017/08/10
のん@絵本童話専門
0
チャップリンの伝記。この偕成社のシリーズはとくに読みやすくて適度に簡潔!チャップリンの源流は母にあったこと、貧しさと病に悩まされたこと、赤狩りの時期にはアメリカへの入国が拒否されていたことなど知る。社会風刺などメッセージ性も高い。ちゃんと観てみたいと思った!2024/09/14