出版社内容情報
病院の環境改善を求めて、50年間に渡り力を尽くし、現在の看護のあり方を確立したナイチンゲールの一生を追う伝記。 小学校高学年から
内容説明
フローレンス・ナイチンゲールは、現在の看護のあり方を確立しました。1854年のクリミア戦争で、負傷兵を看病してまわった、聖人のような「ランプを持った淑女」として知られてきましたが、それだけではなく、ナイチンゲールは、才覚があり、不屈の精神の持ち主で、病院の環境などの改善をもとめて、軍の指揮官や政府の大臣とたたかいました。50年間にわたって、骨身をおしまず力をつくし、病院看護のあらゆる分野についての専門家となり、病院の大変革をなしとげたのです。
目次
ナイチンゲール一家のヨーロッパ大旅行
カイゼルスベルスで
『カッサンドラ』
クリミア戦争
フローレンスの到着
「ランプをもった淑女」
ナイチンゲール基金
“英雄”フローレンス
ビクトリア女王の助け
パーサの結婚
『看護について』
ナイチンゲール看護婦養成学校の看護婦たち
インドの陸軍
救貧院の改革
ふたたびセント・トーマス病院へ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BEAN STARK
4
フローレンスは憂鬱症を治すために活発に社交させるのが一番と家族に思われた。人生は時がどんどん過ぎて時間を無駄にしているように思い、悩み苦しんでいた。 フローレンスは発達障害なのかなと思った2024/07/28
BEAN STARK
3
手術前に手を洗わない医師、大酒のみの看護婦。今では考えられない。2012/03/23
紗夜
3
名前は知っているけどどんなことをした人なのか分からないという人が多すぎるので児童書から読み始めました。人は弱っている時、ただその人が居るだけで心の支えになったり、優しくなったりするんだな、と患者さんの様子を見て思いました。2010/11/25
fukura
1
ナイチンゲールのことを始めて詳しく知った。 女性の生き方、看護、運営、管理など新しい考え方を世間に広めた。2011/06/12
いくたやよい
0
子ども向けだけでなく、大人が読んでも装飾や美化がないので、深く理解できる伝記。家族の強い反対を押し切って自らの内心の声(社会に役立つことをするべきという)に忠実に生きた驚くべき女性。上流社会の安穏な生活を選ばず、病人を救うため戦争の地へ出向いた勇気は、実は彼女の類まれな冷静な数学的科学的才能に支えられていたことをこの本を読んで知った。この人がいなければ、近代看護環境は著しく立ち遅れていたことだろう。ロンドンで彼女を顕彰する博物館を訪れ、さらに実感した。古い本で図書館で読んだが子どもたちに読んでほしい。2017/09/14
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