出版社内容情報
転校したしげるは、なかなか新しい町になじめない。あれこれ世話をしてくれたのは、家に住みつく子どもの精霊「ぼっこ」だった。 小学校高学年から
内容説明
父親の生まれ育った関西の家へ引越すことになった茂。そこには不思議な少年ぼっこが住んでいてなにくれとなく不慣れな学校生活にとまどう茂の世話をやいてくれるのだった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
51
「きつね山の夏休み」に続き 富安さん2冊めです。表紙の ぼっこ に惹かれ借りてみました。「おまえには、オレがついとる」この ぼっこの言葉が印象深い・・・。私の子供時代に戻った様で、懐かしい気持ちで読めました。全国生徒の数や 田舎の遊び タイムスリップした様でした。都会から越して来て、馴染めなかった繁ですが ぼっこのお陰?で徐々に皆と仲良くなって行く様が良いです。 街や家が変わって行っても きっと、ぼっこは胸の中でズーッと一緒。。。 ホンワカした気持ちになれました。2016/09/16
はる
46
都会から父親の故郷の古い家に越してきた茂は、不思議な少年「ぼっこ」と出合います…。田舎の古い家に漂う暗さ、山に入った時の不安感。田舎特有の空気感が良く出ています。豊かな木や森や山々。しかし、時代の流れは避けられないもの。少し切ない追慕の物語。2016/07/22
まる
21
田舎に転校してきた主人公が家の守り神「ぼっこ」と交流し不思議な体験をしながら友だちの輪に入っていく児童書。ノスタルジックな気持ちにさせますが、少々懐古的かなあとも。時代の流れには逆らえないけれど、まちが変わっても、家が変わっても、変わらないものがある。大切に胸に残しておこう。2015/01/29
しーまま
15
なんとなく読んでみた。ノスタルジックな雰囲気がよかった。2016/04/02
しおり
12
父親の仕事の都合で田舎に越してきた繁と、不思議な少年ぼっことの友情。ぼっこが「おまえには、オレがついとる」とニヤリと笑う姿の安心感が印象的だった。上郷はどんどん時代の力に飲み込まれていく。繁の心の中の小さな座敷が、そこに住まう小さなぼっこが、繁のこれからを守ってくれますように。2015/02/22