出版社内容情報
ゲームソフトの中にワープしてしまったあかりと学は、昼は学校、夜はゲームの主人公という二重生活を強いられることになった。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
93
学とあかりは、保健室に行く途中、学校の階段から「光の石の伝説」の世界にワープしてしまう。そこは、学が昨夜夢中になってプレイしていたロールプレイングゲームの、闇の王が支配するダンジョンの世界だった…。というお話。では、この物語もロールプレイングゲームばりの派手な活劇になるのか?と思いきやかなり違う。ゲーム的な世界に来たとはいえ、実際にモンスターや敵キャラを攻撃したり殺してしまったりして良いものか?話し合い和解できないものか?と学とあかりは試行錯誤する。ゆえに作品の印象はちょっと重め。そのぶんテーマ性は豊か。2021/03/03
takaC
66
六年生男女の冒険譚だけれど、4倍も歳を重ねた中年の自分が読んでもこれは良かった。さすが岡田淳。2016/12/31
あおい
18
突然RPGの世界に迷い込んだガクとあかり。普通の小学生がいきなりモンスターや兵士を倒さなければ自分がやられる状況に追い込まれる。戦わなければいけないとわかっているけど気持ちがついていかない。そして徐々に明らかになる不思議な世界の秘密。ズシンとくるファンタジーでした。2016/07/01
ステビア
18
ゲームの世界に入り込んでしまう、なんて夢想を誰もがしたことありますよね。この本はそんな冒険譚が艶消しにならない程度の教育的メッセージと共に語られていて良かったです。2015/03/18
しろ
14
☆7 学生だけじゃなく、誰もが考えさせられる児童書だと思う。学校にいたのに、いつのまにかRPGゲームの世界へと送り込まれてしまった主人公とヒロイン。それ以降、現実とゲームの世界を夢を通して行き来しながらも、成長していく。正義とは何か。敵を倒すということはどういうことなのか。また、ゲームの中という設定をうまく使って、どんな生き物にもそれぞれの生活があるということを逆説的に表していた。だんだんと明かされていくゲーム世界の真実には驚かされるし、飽きさせない展開だった。とても良いエンターテイメント。2012/04/21