出版社内容情報
山のふもとの旅館の娘小夜のお母さんは、山んばの娘?。6話連作短編集。 小学校高学年から
内容説明
山のふもとの旅館の娘小夜は山んばの娘。毎日のように深い山の中を歩き、山の精とあそぶ。
目次
花豆の煮えるまで
風になって
湯の花
紅葉の頃
小夜と鬼の子
大きな朴の木
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
246
小夜が生まれる前、山んばのところから風に乗って、お母さんがやってきた第1話「花豆の煮えるまで」にはじまって、新しい母を迎える第6話「大きな朴の木」まで、6つの連作短篇から成る。いつもながらの安房直子の静謐な語りで綴られる物語。舞台となるのは山あいの宝温泉。小さな村里である。そこは不思議と現実とが交錯するところ。でも、小夜も誰もそれを変だとは思わない。その実に自然な融和は、読者たる私たちをも巻き込んでいく。読み始めた途端、この物語の世界に誘われていくのだ。小夜はけっして不幸ではないのだが、この物語世界には⇒2026/09/30
ぶち
90
山姥(山の精)のお母さんと人間のお父さんの間に産まれた女の子・小夜のお話。 風になってしまったお母さんや山の生き物(天狗、紅葉の精、鬼の子、朴の木)と心通わせる姿に山の香りが感じられるファンタジーです。物悲しい雰囲気も漂ってきたりもしましたが、静かで透き通った山の空気の心地よさに包まれた読書でした。檜の香りのする湯船の温泉にゆったりと浸かりたくなりました。2021/11/11
はる
60
再読。とても好き。儚く美しい安房さんの世界。山の温泉宿の娘・小夜の物語。どこか懐かしく、それでいて幻想的。色彩の表現も美しい。独特の語り口に物語世界に引き込まれる。寂寥感の漂うラストも素晴らしい。続編とも言える「うさぎ座の夜」は未読なのでぜひ読みたい。2019/01/30
はる
50
子どもの頃見た、不思議な夢のよう。安房さんの文章はとてもリリカルで優しい。子どもに戻れる幸せな読書時間だった。大好きな作家さんだが、晩年に描かれたこの作品は未完な感じで終わっているのが悲しい。2014/11/12
ぶんこ
49
先にうさぎ座を読んでいましたが、小夜ちゃんは山姥の娘さんと人間のお父さんとの間の子だったのですね。お母さんは風になって行ってしまったけれど、いつも身近で見守ってくれていると小夜ちゃんは感じています。風になったお母さんか、麓の洋服屋さんの女性が新しいお母さんになるのか?朴の木に山姥に会いたいと頼む小夜ちゃんがいじらしい。一抹の淋しさが漂いますが、温かいお話。2019/02/12




