出版社内容情報
ストーリーの展開を4つのタイプに分けて編集した作品集。本を読みたい気分は、その時々でちがうはず。各巻のタイトルを見てもわかるとおり、たとえば、おだやかな気持ちになりたいときは、『きっと、物語はよりそう』、ハッピーエンドのお話がしっくりこないときは、『さらに、物語は迷いこむ』というように、今までにない視点で本を選べる。短編集なので手に取りやすく、気軽に小説の面白さに触れられる。
内容説明
やがて、物語は逆転する。そして、物語は決着する。きっと、物語はよりそう。さらに、物語は迷いこむ。小学校中学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tan
25
シリーズ2冊目。「よりそう」がテーマなので心がほっこりすつお話たちでした。「関根って苦手」は初恋なのか自分でよく分からない子ども心がうまく描かれていて懐かしさも感じられる作品でした。おばあちゃんや母の再婚予定相手など人と人との繋がりが温かく心に染みる一冊でした。次も続けて読もうと思います。2020/07/15
アルカリオン
14
短編6話。1話当たり6分程度で読める。いずれも起承転結がはっきりしていて読みやすい。各話とも途中で不穏な空気が漂うが、最後には書名の通りとなる。佳作ぞろいだが個人的に気に入ったのは次良丸忍「関根って苦手」と服部千春「ぬくぬくの百円玉」。このシリーズは4冊出ているが、4冊とも面白く、質が高い。編者である日本児童文学者協会の面目躍如といったところか。2022/05/28
月渚
8
読みやすい!2020/08/04
けいねこ
4
ひとのこころのふれあいを描いた物語が6人の作家のアンソロジーとして、収められています。どれも響くところのある作品ですが、『瀬尾くんと歩く』(中山聖子)、『シッポ友だち』(吉田桃子)の二編が心に残りました。2020/04/02
芦屋和音
3
「物語はよりそう」のテーマの通り、感情の機微を丁寧に描いた秀作揃いの短編集。気軽に読み始めたら想像以上に良くて一気読み。『関根って苦手』はタイトルも良いし、あんたその感情は○○ってやつ……、思わず身悶えしてしまう良さでした。表紙をよく見ると全6編のキーアイテムとなるイラストが隠れています。2022/07/14
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- 和書
- メロドラマ的想像力