出版社内容情報
令丈ヒロ子、東野 司、春間美幸、いとう みく、加藤純子、五人の作家による「一日」にまつわる物語集。日本児童文学者協会との共同企画。
内容説明
「一日だけ、親友のふりをしてほしいんだ」甲野さんは友だちがいない。心配する両親に、友だちはいるとうそをついてしまい、日曜日に家に招くことになったという。うまくいけば、ほしかったカラーインクをくれる。「わかった。ひきうける」かんたんなバイトだと、安請け合いしたのだが…(『一日だけの友だち』)。「一日」をめぐる五つの物語。小学校高学年から。
著者等紹介
岩清水さやか[イワシミズサヤカ]
イラストレーター。小説の挿絵など、書籍、新聞、雑誌で幅広く活躍。立体造形も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
45
5人の作家さんの短編集。唯一読んでいる(いとうみく)さんの作品だけが、おかあさんの緩すぎる気持ちに共感出来ず、亜希さんが一番の被害者だなぁと切ない。東野司さんの作品だけが近未来のSFで、遥か未来の話と思っていたら今から11年後とは! 人工知能が世界を動かしている未来。戦争もなく格差も無い世の中では、ワクワクするような突拍子も無い事は起きないのか。それもつまらない。確かに。つまらないかも。大きな夢の世界の話なのに、身近な話に感じられて面白かったです。2016/04/29
アルカリオン
12
『3日間の物語』『1時間の物語』に続いて読んだ。3冊の中では本書が頭ひとつ抜けている。令丈ヒロ子「一日だけの友だち」は読後感が非常に良い。大枠としては既存作品の焼き直しかもしれないが、全然気にならない。2021/04/08
橙夜(とうや)
12
【図書館】1日をめぐるアンソロジー。「1日だけの友だち」と「ムギバシ」がよかった。2017/06/07
かのん
8
シリーズ三冊目。この手の本は、いろんなふだん読まない方も含めていろんな作家さんの話が読めるのも楽しみの一つです。「一日神様」のような壮大なスケールの話から、なんだかちまちまとした「ムギバシ」(でも、意外と笑っちゃえたり)まで、一日のいろんなとらえ方があって、“一日”というキーワードを使って書かれているのにそんな縛りなんてまるで感じさせないような広がりが見える本でした。2015/05/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
5年生ブックトーク授業 テーマ【国語科単元 雪わたりから、宮澤賢治作品の多読と図書すいせん会に向けて】選書に向けて。2018/11/21
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