出版社内容情報
ヒナちゃんは、ひっこしたばかりで、まだクラスに、なかのいい子がいません。朝おきて、学校にいきたくないなと思いながら、みどり色の歯ブラシをぱくんとくわえたときです。いきなり口の中で、その歯ブラシが動きだしたからびっくり。思わずほうりなげた歯ブラシは、なんと小さなワニだったのです。ワニは「ひどいなあ!」というと、ぽんと音をたてて大きくなりました。
ガルドという名前のそのワニは、さびしい人にだけ見えるおばけだというのですが……。
ワニのガルドとヒナちゃんの、おかしくて、あたたかなものがたり。
内容説明
ある朝、ヒナちゃんの前にみどり色の、おっさんのようなワニが、あらわれた!さびしい人にしか見えないおばけだっていうんだけど…。ワニのガルドとヒナちゃんのおかしくて、あたたかな、ものがたり。小学校中学年から。
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
1965年大阪生まれ。絵本作家、漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
130
引っ越してきたばかりで友達のいないヒナちゃんの前に現れたのは、寂しい人にしか見えないというワニのガルドだった。ガルドとヒナちゃんのおかしくて、温かな物語。「こころの中にさ、会いたいと思うだれかがいるってことはな、もう、ひとりじゃないってことなんだ」シンプルな展開にガルドの言葉がじーんと心に沁みました。素朴で温かみのある絵も素敵です。絵本も良いけど、最近児童書に嵌りそうな予感😍 2022/08/27
ぶち
97
図書館に予約を入れてから、順番が回ってくるまでに何ヶ月もかかった人気な本です。それは読友さんたちのレビューを拝見しても頷けます。 寂しい人にだけ見えるお化けのワニのガルドとヒナちゃんの可笑しくて暖かな物語です。最初のからいきなり引きこまれる展開、楽しい会話、ときどき挟み込まれるグッとくる台詞。それらの言葉にすごく大事な事を教えて貰いました。読み終わったとき、しみじみとしてそれでいて心が浮き立つような嬉しい気持ちにもなりました。カラーのたくさんの挿し絵も楽しくて魅力的です。2022/09/15
みかん🍊
93
読友さんのお勧めから、転校してきてまだ友達が出来ないヒナちゃん、今朝も学校行きたいないと思っていたら突然現れたワニお化けガルド、寂しい人にしか見えないというガルドだがとてもゆかいなお化け、ちやほやされなくても生きていて欲しいと思ってくれる人がいれば百点満点、とても温かなお話でした、今日もガルドは寂しい人の所に現れているのかな、あたたかで懐かしいイラストに古い本なのかなと思ったら新刊だった。2022/08/30
☆よいこ
69
児童書。小学3年生のヒナは転校してから友達ができなくて学校に行きたくないなと思っていた。ある朝寝ぼけたヒナの前に喋るワニが現れた。自称ワニのおばけガルドは寂しい人にしか見えないらしい。お気に入りのコップをガルドに取られたヒナは、取り返そうとガルドを追いかける。学校に来たガルドの姿を、人気者のアヤカちゃんが見とがめた。どうやらアヤカも寂しい人らしい▽ひとりで平気だと思っていてもやっぱり気の許せる友達がいたら楽しいよね。優しいお話でした。2022年刊2024/06/12
itica
65
【児童書】みなさんお勧めの本を私も読んでみました。ワニのガルドの言葉が胸に刺さります。本当の友だちとはどういうものなのか深く考えさせられます。孤独は寂しい。でも人間関係は煩わしい。それは子供も大人も同じだと思うのです。 2022/09/16