出版社内容情報
葉っぱをのせて宙がえり。すると、まほろ姫は思ったものに早がわり。タヌキに育てられたお姫さまが活躍するファンタジー童話。
内容説明
タヌキに育てられたお姫さま、まほろには、ひみつがあります。頭に葉っぱをのせて、じゅもんをとなえて宙がえり。すると、思ったものにばけられるのです。もちろん、ただの葉っぱではありません。ブッキラ山にはえているカシワの葉っぱをつかいます。いつもは、おこづかいとしてもらう葉っぱですが、ブッキラ山にいけば、きっと、とりほうだい…!そう思いついたまほろは、タヌキの茶々丸といっしょに、ブッキラ山にのぼることにしました。小学校中学年から。
著者等紹介
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
中川千尋。1958年生まれ。東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳者として活躍するとともに、作家・画家として絵本や童話作品を手がけている。作絵の絵本や童話に『天使のかいかた』(日本絵本賞読者賞・理論社)、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(野間児童文芸賞・偕成社)、翻訳絵本に『どうぶつがすき』(日本絵本賞翻訳絵本賞・あすなろ書房)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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のこ
14
タヌキに育てられたまほろ姫は、タヌキ顔負けに化けることができます。化けるためにはブッキラ山に生えているカシワの葉っぱが必要。普段はおこづかいとしてもらう葉っぱ、もっと欲しい!そう思ったまほろ姫は、タヌキの茶々丸と一緒に、ブッキラ山に登ることにしました。■ゆるゆると進むまほろ姫と茶々丸の冒険譚。イラストと相まって可愛らしく、安心して読めます。肝のすわったまほろ姫がとてもかっこいい。「ぼくがお兄ちゃんだもん!」な茶々丸もかわいいです。登場人物も個性豊か。続編もあるといいな〜。2014/12/23
遠い日
10
シリーズ2巻目の『まほろ姫とにじ色の水晶玉』からこちらへ。まほろ姫と茶々丸が、ブッキラ山の大テングの弟子として修行するようになった経緯が、やっとわかった。この大テング、尊大な態度で居丈高な割にはとってもいいやつ。まほろ姫と茶々丸の、大胆で危険な冒険もおもしろいし、そこから派生した物語のうねりもみごと。クダギツネのかぐやとの出会いも、とってもすてきだった。やっぱり、シリーズが続いて欲しいなぁ。2018/02/08
イカまりこ
6
表紙がかわいくて目に止まった。タヌキの乳母に育てられたまほろ姫は、タヌキのように化けることができる。でも化けるにはテングがくれる葉っぱが必要で…その葉っぱをこっそり取りにタヌキの茶々丸と冒険するお話。昔話がいろいろ盛り込まれて新しい一つのお話になったよう。知識を溜め込むと鼻が伸び、人に分けると鼻が縮むって設定が面白い。他人を寄せ付けないテングが楽しそうにご飯食べてるのは、まほろ姫たちのおかげだな。自分は物知りだってテングになってないで、常に新しいことに興味持つってことだもんね。ほっこりするお話だった。2023/12/18
HNYYS
6
図書館本。知識を独り占めするのではなく、共有する楽しさを大テング様も理解していただけたようで良かったです。2020/04/25
けいねこ
6
まっすぐな優しさに勝てるものはない、というお話でした。登場人物にそれぞれ味があって、楽しめました。2015/02/22