出版社内容情報
放浪の俳人、種田山頭火の歩いた九州の道をたどりながら、山頭火の自由律俳句の魅力と背後にひそむ人となりをとき明かします。 一般むき
目次
第1部 句を歩く(第1期行乞;第2期行乞;第3期行乞)
第2部 山頭火論(過去崩壊;放浪哲学;恍惚詩情)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めめ
2
九州のあちこちを旅した時の句が、写真と共に紹介されている。写真が多くて、眺めていて楽しい。「つくつくぼうしが頻繁に出てくる。山頭火の歩き回る肉体のリズムに合ったのかもしれません」など、解説が深くて興味深い。著者の山頭火への愛があふれたエッセイも多く、読みごたえがあります。「山頭火の句は感慨や詠嘆を詠むより、その時の瞬間的事実だけを放り投げるようにぶっきらぼうに提出している感じがする」なるほどなあと思いました。「青田重なり池の朝雲動く」「日記焼き捨てる火で暖まる」など好きです。2022/02/03
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