出版社内容情報
人類が動物を絶滅させた原因を明らかにすれば、何をすればよいか見えてくる。ニホンカワウソを追いつづけてきた著者の動物保全学。
内容説明
地球では、淘汰と進化の結果、さまざまな種の生物の出現と絶滅とがくり返されてきた。一方、人類は、さまざまなおこないによって、多くの動物を絶滅に追いやった。その原因を明らかにすれば、今、絶滅が危惧される動物に何をすればよいか見えてくるだろう。絶滅が宣言されたニホンカワウソを追いつづけてきた著者の、ひらめきいっぱい「動物保全学」。
目次
第1章 地上から消えてしまった動物たち―食料にされた動物たち、「絶滅する」なんて考えてもいなかった時代
第2章 保護と保全のちがい―生物多様性ってなんだ?
第3章 外来動物の移入による絶滅―人間の移動が盛んになった時代
第4章 戦争と政変による絶滅―人間のつごうで自然を動かした時代
第5章 狩猟や密猟による絶滅―文明だけが飛躍的に進歩した時代
第6章 運がわるかったニホンカワウソ―環境破壊による絶滅
第7章 動物の再導入と保全―そして希望へ
第8章 炭焼きと里山保全―炭焼きを通して、野生動物の生息空間を考える
著者等紹介
熊谷さとし[クマガイサトシ]
1954年、宮城県仙台市に生まれる。漫画家村野守美氏に師事。グラフィックデザイン、アニメーションを経て、学習漫画家として活躍。また「自然保護運動図画工作執筆家」として、環境教育教材の開発・製作、動物専門学校やカルチャーセンターの講師も勤める。日本野生動物観察指導員、「ふくしまワイルドライフ市民&科学者フォーラム」クリエーター、富山市ファミリーパーク「21世紀の動物園展示を実践する」プロジェクトメンバー。里山の野生動物観察会、講演会を開催するかたわら、絶滅寸前のニホンカワウソを追い続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 電子書籍
- サンデー毎日2015年6/14号