内容説明
トランプさんは、しょうしょう変わり者と評判のおじさんです。村はずれのガタピシした家にひとりで犬とくらいているからでもあり、皮肉やでがんこだから、でもあります。けれど、トランプさんが、ほかの人とちがっているいちばんのことといったら…、じつは、このトランプさん、動物のことばがわかるおじさんだったのです。小学校高学年から。
著者等紹介
たかどのほうこ[タカドノホウコ]
高楼方子。1955年北海道生まれ。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』(リブリオ出版)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞
にしむらあつこ[ニシムラアツコ]
西村温子。1972年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
新聞から文字が消えた謎を追うトランプおじさん。すぐ解決かと思ったら、二転三転する所がまた面白く、流石、たかどのさんと思えるお話でした。登場人物のネーミングがまた楽しい。読むとモンブランが食べたくなる。2019/01/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
ついそのまま読んでしまうけれど、ん?と思うネーミングが楽しい!(ケーキのモンブランをモングランとか)新聞から文字が消えた謎を追うトランプおじさん。トランプ好きな訳ではなく、プラトンからとっているとは!ひねりが効いてます。それでいてしっかり読ませるところがいいですね。2019/06/26
かお
8
動物の言葉が分かるようになってしまった、哲学者のトランプおじさん。相棒の飼い犬と一緒に、記事が無くなってしまったモグラの新聞の謎を解き明かします。 飼い犬の名前の響きがとにかく良い!イルカーネポポラーレ☺2024/08/29
ume 改め saryo
7
トランプの由来はなんとプラトン(笑) 読み進めながら、真剣に謎解きをしてみたのですが、解けませんでした(^^; 子供のころ新聞のせいでこんなにもコミュニケーションが取れなくなるなんて、感じたことありませんでした(笑) きっと絵本が好きなおふくろが構ってくれたからでしょうか(笑) 末巻の動物語表まであるのが楽しい(^^)/2012/05/13
onion
4
たかどのほうこさんは好きな作家、何作か読んだけど、これはストーリー、文章、挿絵のかわいらしさ、すべて群をぬいておもしろかった。ユーモアがあって本当にかわいいな。2012/05/03