内容説明
とれたボタンを入れておく一まいのお皿。高橋家のかざりだなの上で、ボタンたちは、にぎやかにくらしています。(ボタンでないものも、ときどき入っていましたけどね!)ホワイト夫人、タビちゃん、豆姉妹、うぐいすばあさん、スミレ嬢、なぞの黒岩ジョー…そんなボタンたちの、なぞとロマンと冒険うずまくお話をきいてください。小学校中学年から。
著者等紹介
たかどのほうこ[タカドノホウコ]
本名・高楼方子。1955年、函館市に生まれる。東京女子大学文理学部日本文学科卒業。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)、『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で、路傍の石幼少年文学賞を、『十一月の扉』(リブリオ出版)、『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞を『わたしたちの帽子』で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
52
【高楼方子 十一月の扉を開けよ読書会】高橋さんちのタンスの上にある白い皿。そこにボタン達は住んでいます。ボタン達一人一人(?)に色んな物語があり、そんな物語にワクワクしたりドキドキしたり。ボタンの擬人化なんて高楼さんらしい。発想力が素晴らしい。疑問だった黒岩ジョーの招待が分かり笑っちゃいました。楽しい一冊でした。2018/12/09
tokotoko
48
最初はね、「ボタンでお話作るなんて!この作家さん・・・すごい発想だなぁ!絵も可愛いなぁ!!」って軽い気持ちで読んでいたのですが、ボタンの話を聞き続けていたら、「そっかぁー!ボタン、そう思ってたのかぁ!」とか「もうとれなかったらいいのにね!」とか、すっかりボタンワールドの住人になってました。読み終わった今もなお、「“ボタン”って呼びつけしたら、失礼かもしれないなぁ。」と思っています。「この人、大分おかしいな!」って思われたと思いますが、みなさんもきっと、この本を読むと・・・そう思われると・・・思います!2015/04/19
リコリス
44
【高楼方子 十一月の扉を開けよ読書会】うちにもたくさんあるスミレ嬢のような身の上のボタン(笑)そして、黒岩ジョーの謎がおかしいけど、これもありそう!うちのはお皿じゃなく引き出しに入ってるけどボタンに歴史ありだなぁーと思うとたまには引っ張り出して眺めてみたくなった。お皿の中のボタンにもたくさんの冒険があって想像するだけで楽しかった。2018/11/24
はるぽん🐰道草中🐱
38
高橋さんの家~とれたボタンを入れておくお皿のなかで、いろんなボタンがくらしています(ボタンじゃないものもいまーす#^.^#)。その1つ1つはどこからどんな理由できたのかな?みんなそれぞれにあった過去、笑いありロマンありの楽しいボタン人生のお話☆そしてまた、お皿を旅立つ時、どんなボタン人生が待っているのか楽しみだね♪どのお話にも、ちょいちょい出てくるきどった高級ボタンのホワイト夫人がツボでした。「十一月の扉」で出会えた高楼さん、今回も私を楽しい世界に連れて行ってくれました(*^^*)2015/04/07
anne@灯れ松明の火
37
「高楼方子。11月の扉を開けよ読書会」ご紹介。ボタンも、たかどのさんにかかれば、立派なキャラクター。それも、個性いろいろで、エピソードも愉快♪ ボタンの話だが、ボタンだけにおさめないところがさすが! お話づくりの第一歩は、人でないものの擬人化というが、プロは本当にスゴイなぁ。うちは、裁縫箱にジャラジャラと入っているのだが、見えるところに、お皿を置いて、入れようかな? これから、ボタンを見る目がかわりそう(笑) 2018/11/10