内容説明
本州や四国の山にすむ、ツキノワグマ。彼らがどれぐらいの数いて、どのようなくらしをしているのかは、じつはよくわかっていません。数がへっているともいわれていますが、反対に里に出てきて人に出会うこともふえています。これはいったいどういうことなのでしょうか。そこで、中央アルプスの遊歩道に、無人で撮影できるデジタル・ロボットカメラをおいて、ツキノワグマの姿をとらえ、その行動を追いました。足あとやふん、「クマ棚」などの写真とともに、知られざるツキノワグマのくらしをじっくりと見ていきます。小学中級から。
目次
1 遊歩道のけもの道
2 足あと・ふん
3 えさ場
4 クマと針葉樹
5 クマ棚
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。『けもの道』『鷲と鷹』で動物写真の世界に新風を巻き起こす。現在、「自然と人間」をテーマに社会的視点に立つた「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞。1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞。1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞。2002年「アニマルアイズ(全5巻)」シリーズで学校図書館出版賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハルマル
4
表紙、カメラにいたずらをする熊に驚き。病気で長く生きられない杉の木を選んで、樹液を吸う「クマはぎ」、熊が登った木に座るためにできる「クマ棚」発見ばかり。2018/11/29
hazama
1
30年からのフィールドワークの粋が伺える、全カラーの写真絵本風理科読物。表紙に負けず劣らず面白い写真が沢山ある。子供向けとは言え全くそんなことは感じさせない情報量で、一気読みさせられた。2011/11/24
遠い日
0
080731【読書ノート/ひとことメモ】クマたちの生態。クマにも個性。2008/07/31
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