出版社内容情報
春、たった一匹で巣作りを始め、たくさんの働きバチを育て上げる母バチの一生を中心に、アシナガバチの世界を生態写真で紹介。
目次
アシナガバチの春の目ざめ
巣づくりをはじめた母バチ
巣室づくりと産卵
日増しに大きくなる巣
巣を守る母バチ
母バチのアオムシ狩り
えさをもらってそだつ幼虫たち
たくさんの仕事をこなす母バチ
梅雨のなかで大きくそだつ巣
蛹にそだつ幼虫
働きバチの誕生
緑のなかの小さな王国
協力しあって働く働きバチ
夏のアシナガバチの巣
アシナガバチの敵
オスバチと娘バチの誕生
アシナガバチの交尾の季節
冬のアシナガバチ
著者等紹介
小田英智[オダヒデトモ]
1946年北海道に生まれる。北海道大学動物学科を卒業。児童向けの科学雑誌の編集者、科学映画の制作者を経て、科学解説者として活躍中
小川宏[オガワヒロシ]
1947年茨城県に生まれる。子どものときから昆虫の生態に興味をもつ。児童向け科学雑誌や図鑑、専門誌などに、すぐれた昆虫写真を発表。現在フリーの昆虫生態写真家として活躍中。著書多数。日本写真家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
11
なんて美しい昆虫でしょうか!刺されると正直魅力が減りますが。痛いんだよなあ。でも、基本的には何もしないので、無理に駆除しないでほしいな。2015/09/25
のん@絵本童話専門
1
読み応えのある科学本のシリーズです。アシナガバチは怖いので、写真がクリアな分ぞわぞわっとしてしまうんですが、自然の食う食われるの厳しい関係や母バチの必死さが伝わってきます。オスバチはミツバチにはない働きバチの産卵で生まれる、巣は一年限りで越冬は木や落葉で翌年の母バチだけでするなど、ミツバチと同時に読んで生態を比較する楽しさがありました。蜜も少量ですが貯めるのだそうです。働きバチに順位があるというのも驚きです!2024/02/16