出版社内容情報
赤ちゃんザルの成長を中心に、ニホンザルの社会を観察し、写真とともに紹介。すばらしい家族愛と助けあい、地域によって異なる文化を発見できます。
目次
赤ちゃんザルの誕生
母ザルにしがみつくアカンボウ
小さな好奇心のめざめ
赤ちゃんザルの学習
赤ちゃんザルの死
広がる世界への冒険
餌づけされたサルの食事
自然のなかの食文化
休息と毛づくろい
ごっこ遊びをするコドモたち
緑のなかの力くらべ
ボスザル
泊まり場にいそぐサルの群れ
辛島のサルの食文化
地獄谷の温泉ザル
下北半島の北限のサル
サルたちの恋の季節
サルを観察してみよう
著者等紹介
小田英智[オダヒデトモ]
1946年北海道に生まれる。北海道大学動物学科を卒業。児童向けの科学雑誌の編集者、科学映画の制作者を経て、科学解説者として活躍中
津田堅之介[ツダケンノスケ]
1960年長崎県佐世保市に生まれる。日本獣医畜産大学卒業。生物生態写真家栗林慧氏の撮影助手を経て、フリーの動物写真家、エッセイストとして活動をはじめる。トキをはじめとする中国の野鳥、ネパールの自然など、海外の動植物の写真、ビデオ撮影も行っている。日本写真家協会(JPS)会員、日本自然科学写真協会(SSP)会員、日本哺乳類学会会員、日本野鳥の会会員、日本自然保護協会会員、日本自然保護協会自然観察指導員。福岡県久留米市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
1
このシリーズ、なかなか集中しないと読めないけど、知りたいことばかり書かれていて読み応えがすごい!なんて赤ちゃん可愛いんだろう。赤ちゃんとお母さんとの暮らしぶりがメインに書かれている。生後一年以内に死ぬ赤ちゃんは15%、そのうち3割が初産とのこと。死んだ子をずっと連れ歩く姿が衝撃…お母さんにとって赤ちゃん猿は体の一部なのだと。完全離乳は1年、食べ物は昆虫やカタツムリなどでタンパク質を、岩を舐めてミネラルを補っている。母から子へ伝承される食文化がある。ボスはボスの役割を果たしていないというのも初耳。2024/02/07