出版社内容情報
戦地へいった父の消息がとだえて1年以上。家を追われたマルタと母は居場所を転々としたすえに、ホテル・バルザールへやってきました。母がホテルの清掃の仕事をするあいだ、マルタはだれの邪魔にもならないようロビーで息をひそめて過ごします。まるで自分が透明人間になったかのようでした。
そんなある日、真っ赤なドレスを着て肩に緑のオウムをのせた老婦人がホテルにあらわれ、マルタにいいました。「314号室にいらっしゃい。あなたがおもしろいと思うお話を聞かせてあげる」。謎の老婦人が語るのは、嘘かまことか分からない話ばかり。オウムになった将軍、神から絵の才能を与えられた修道女、ナイチンゲールのように美しい声で歌う少年、眠れない王さま、話のできるキツネ、綱渡りをするサーカス団員。
バラバラだった話が次第につながり、7つめの物語が語られるとき、マルタが受けとったメッセージとは?
ミステリアスな展開とアール・ヌーボー調のイラストが華やかに調和した、美しい1冊。戦争によって日常も家族も奪われ、悲しみの底にいた少女マルタの気持ちが、いま切実に胸に響いてくる。
【目次】
内容説明
戦地へいった父の消息がとだえて1年以上。家を追われたマルタと母は居場所を転々としたすえ、ホテル・バルザールへやってきました。母がホテルの清掃の仕事をするあいだ、マルタはだれの邪魔にもならないよう息をひそめて過ごします。まるで自分が透明人間になったかのようでした。そんなある日、ミステリアスな伯爵夫人がホテルにあらわれ、マルタに「7つの物語を聞かせてあげる」といいました。お話の登場人物は、修道女、兵士、王さま、キツネ、サーカス団員―バラバラな7つの物語がそろうとき、マルタが受けとったメッセージとは…?
著者等紹介
ディカミロ,ケイト[ディカミロ,ケイト] [DiCamillo,Kate]
アメリカの児童文学作家。『ねずみの騎士デスペローの物語』(ポプラ社)と『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』(徳間書店)でニューベリー賞を2度受賞。2014‐2015年にはNational Ambassador for Young People’s Literatureを務めた
サルダ,ジュリア[サルダ,ジュリア] [Sard`a,J´ulia]
スペイン・バルセロナの絵本画家
横山和江[ヨコヤマカズエ]
子どもの本の翻訳家。JBBY会員。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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