感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
11
ジョルジュ・サンドすげえ(●´゚д゚`●)なんだなんだ、この、「幻想の世界へと、一気に読者を引きずり込みます」って筆力。そして挿絵が物語に合っていて歓喜。挿絵は本っ当に大事だから!特に「ええなあ」思ったのは、主人公が神がかって、見たことも無い母の肖像をカンバスの上に出現させた場面の絵。描かれた貴婦人の顔の絵が、気高く美しく、匂やかだ。文章で「美しい女」と書いてあっても、仮に挿絵が下手くそだと雰囲気がぶち壊れる。だからここは本当に、この物語にこの挿絵画家さんを担当させた偕成社の人と、挿絵画家さんにバンザイ!2017/06/04
ぽけっとももんが
5
図書館の閉架から出してもらいました。古く寂れた城跡で、月明かりの下で綺麗な小石を拾ったらそれが美しいカメオだった、というところばかり記憶していたのですが、カメオじゃなかったし夜でもないしざくざく石があったわけでもなかった。でも、記憶通りの場面もあり、懐かしく読みました。いまでも遺跡、城跡といえばこのイメージが浮かぶのです。とはいえ、物語の中のいい子過ぎるディアーヌにはもはや共感できませんが。男装の麗人、情熱的と言われるサンドの印象とは違うなぁ。懐かしいこのシリーズ、読み返したいです。2015/09/27
topo
3
あぁ美しい。好き。大好き。夢幻の雰囲気漂う物語に魅了される。読後感のなんと素晴らしいことか。人生のベスト本に出会えた幸せ。 【私の顔をみつけて─】 荒廃した館にて顔の見えない女性との出会いから始まる、繊細で幻想的な美しい物語。2022/06/11